とんでもない光景 - エンジンオイル管理、怠慢の結果


 個人ごとですが、つい最近 (2015年12月) 、健康診断に無精をしてましたら、身体のあるSOSで胃カメラ・CT・レントゲン、血液検査、その他諸々と矢継ぎ早に奨められる通りに実施しました。何と「逆流性食道炎」とその場で言い渡されました。おそらく数日間前のSOSが発せられた日にちの何十倍あるいは何百倍もの時間を経て徐々に、すなわち本人は不具合を気が付くことなく悪化したのだろうと推測します。やはり、症状は出てなくとも普段の養生、そして微細な異変でも、またある程度のインターバルでの定期的に専門医かる設備のある病院による点検が必要と切に感じました。

 冒頭に何故身体の異変を書いたかと言いますと、つい最近、ご親類のコンテッサ1300をお守りしていると言う若い人と話す機会がありました。その会話の中のトピックスは,3年前にコンテッサ1300を購入以来、エンジンオイルを一度も交換することなく乗られているとの話しで、メンテナンスをしている身としては交換することを薦めるものの、当のオーナーは無頓着とか、現代の足のクルマに比べれば走行距離も少ないので、そのような判断をされているようです。そう少なくと一年一度は交換すべきとの会話となりました。

 この会話は自分の無精での逆流性食道炎」の一件が脳裏によぎるものでした。そして、自動車、すなわちコンテッサもやはりちゃんとしないと、普段は何ともないように見えても最終的は不具合のSOSとなり、無精はまずいということの展開です。「逆流性食道炎」の胃カメラの可視化で正に目を覆うような「とんでも光景」を見せられた訳です。コンテッサのGR100エンジンも、人間同様に大事なエンジンオイルを無精にすると大変なことなると言う事です。

 大分以前 (1990年代前半) 、友人の GR-100 エンジンをバラす機会がありました。そのエンジンのオーナーはご本人の意思・意図でエンジンオイルは入っていれば良いと言うものに近く、確固たる信念あるいは自信があったと記憶します。ある意味ではご自身の職業柄か工作機械のような考えでもあったようです。オーナーの意思は絶対であり、何も進言するものではありませんでしたが、何年か後にはメカ音などが当サイトオーナーや周辺のコンテツ・マニアにとっても尋常ではないと言う段階になりました。そして、最終的にはバラすことになりました。その結果が以下の写真であります。言葉で説明する必要な無いほど残念ながら非常に解り易い「とんでも光景」の結果でした:

01020304050607

【写真の説明

  • 1:オイルパンの底にはヘドロのような黒いスラッジが大量に!
  • 2:親メタル&子メタル共々、メタルは剥離、地金が多く露呈!
  • 3:大切なカムも何カ所かの山が虫食い状態に!
  • 4:見えにくいがクランクのジャーナルは全面にメタルとの接触でスジ状のキズが出来てしまった!
  • 5:アイドルギアは結構な腐食は発生してしまった!実はほとんどのコンテッサのそれはこの様な状態。
  • 6:ブロックのデッキ、オイル管理以外の問題もあると推測するが、2-3番の間に亀裂が発生していた!

 この状態で高速道路をも走行していたのです。このエンジンの再使用は当然のことながら諦めることになりました。コンテッサ1300のエンジンのすべてがこのような状態であるということではありません。しかし、明らかにオイル管理を怠ったエンジンは少なからずこのような状態に陥る可能性があることです。

 冒頭の3年もエンジンオイルを交換してないというのは遠からずこのようになり、最終的には致命的なリスクをすでに背負っている訳です。今からでも遅くありません、一日でも早くエンジン内部をクリーニング・リフレッシュして新しいエンジンオイルにすることを薦めるものです。また、好調であっても何らかの異変、例えば、タペット音の変化とか何らの信号をエンジンは発している筈です。最後の通告であるSOS=不具合になってからでは遅すぎます。人間と同じようにコンテツにも細心のケアをしてあげましょう。

 以上、逆流性食道炎」で得た教訓であります!

【重要なる注意】

 コンテッサ1300のエンジンは一般の旧車同様に50~60年前の設計であり、排気ガスがクリーンになった現代のクルマと比較することは出来ないほどエンジンオイルの汚れ・劣化は速く進むと考えております。それはテールパイプの汚れを見るだけでも明らかです。おそらく数倍以上のものと感じております。旧車は旧車なりのケアが必要である理由です。また、走行距離が少なくても,時間間隔、例えば、夏冬や年度単位などでの交換を考えるべきです。

 昨今は旧車専用オイルというのがもてはやされているようです。それはそれで良いものでしょう。しかし、当サイトオーナーとしては非常に高価です。ある意味で、エンジンオイルは化粧品のような世界で、宗教のようなものとも感じております。あるいは、それはよくある善意のプラシーボ効果 (placebo effect) のようにも見えます。

 当サイトオーナーの現車コンテツは30数年、ワン銘柄を通しており、バルボリンのレーシング (鉱物性、20W-50)を使っております。昔、ツクバの競技の際に、このコンテツの2コーナー (ヘアピン) でのオイルのニオイを嗅ぎ付け、「いいニオイだが銘柄を教えてくれ」と聞かれたのは一度だけではありません。その答えは近所のホームセンターで買える上記のものと、ただ最近は置いてあるところが限られており、近隣のスーパービバホームで購入しております (700円弱/本、2016年末現在) 。勿論、ネットでは多く散見します。高いもんではないので環境・エコには反しますがドンドン交換しましょう。

(SE, 2015.2.8)
(追加, 2016,1.20)

Notice

本データ、すなわち代替品/使用可能品例は、当サイト・オーナー、また情報提供いただいた個人の見識に於けるものです。それは、FORM/FIT/FUNCTIONというレベルのメンテナンスに於ける互換性を意味するものです。実際の使用にあたっては,個人差が当然ありますので、それを理解した上でご参照・利用下さい。また、代替品/使用可能品例については、情報提供は歓迎するものです。こちらからお願いいたします(実名表記にて)


本ページへのコメント&意見はこちら迄 (実名表記にて) 。
Any Comments to here would be appreciated (Please Use your one name)


Your local time is  where you live.

全ての内容は、固有に記載のあるものを除き所有権は当サイトオーナー、江澤 智に帰属します。如何なる形式での再利用、複製、また再配布はくれぐれもご注意ください。
All contents, unless otherwise stated are copyright Satoshi Ezawa. So not reuse, redistribute, or duplicate in in any format or way. All pages are not sponsored or endorsed by Hino Motors, Ltd.
全てのページは日野自動車のスポンサーあるいは裏書きのあるものでありません。
© 2004-2017 HinoSamuri.org  - ヒノ・サムライ研