1966年4〜5月:チームサムライ、ウイロースプリングス、テスト走行


 米国西海岸での緒戦となった3月23日のWillow Springs のレースでは完走はするものの、エンジンのパワーは徐々に低下しました。原因はバオーバーストレスによるルブスプリング (アウター) の破損です。せいぜい5~6,000rpmであるものの一種のサージングと分析されました。そんなことからコンテッサの秋口までの挑戦が始まりました。

 その性能向上のための実験場もWillow Springs (Googleでの画像でありました。ロサンゼルス空港近くのBREからほぼ100マイル (およそ160km) の距離です (参考:グーグルのルート検索) 。

映像末尾の2枚の写真 (テストのためにフロントにオイルクーラーをぶら下げた) は
19666年5月19日に撮られたものと分析します。

 この4月から5月にかけて、BREの工場とWillow Springsでの試走で多くの性能向上が成されました。例えば、以下のようなものです:

  • Buickバルブスプリングの流用とバルプ形状の改善
  • リアサスのラジアスアームのジオメトリー変更&リアスタビライザーの設置
  • 油圧低下に対するオイルポンプの対策、オイルパンの改善
  • 吸排気のポーティング&形状改善
  • メタル&ピストピン周りの対策
  • メーターパネルの改善
  • ショックアブソーバーの選択
  • フライホイールの軽量化
  • プッシュロッドの改善
  • コンロッドのバランシング
  • クランクシャフトの改善
  • 冷却系の改造、サーモスタット無し
  • クランク内圧対策
  • などなど多数

 ウイロースプリングスで、1分54秒9とライバルのミニに近い戦闘能力を得るようなりました。エンジン回転は7,000rpm、タイヤはフロントは450X13、リアは5.00X13、水温は200度 (華氏、摂氏では93度) 、油温は250度 (摂氏、華氏でが121度) 、ただし、油圧低下 (100psiから25psiに) に悩まされたようです。

【関連参考資料】

【参戦記録】

年月日レース名称 場所 ピート・ブロック ボブ・ダンハム
1966/3/20 SCCA ウイロースプリングス カリフォルニア州 3位 4位
1966/5/1 USRRC リバーサイド カリフォルニア州 リタイア リタイア
1966/5/8 USRRC ラグナセカ カリフォルニア州 3位 4位
1966/5/29 CSCC リージョナルポイントレース サンタバーバラ カリフォルニア州 リタイア リタイア
1966/6/19 CSCC ナショナルポイントレース ラスベガス ネバダ州 3位 リタイア
1966/7/3 CSCC リージョナルポイントレース パモーナ カリフォルニア州 不明 不明
1966/7/23 CSCC ナショナルポイントレース リバーサイド カリフォルニア州 3位 4位
1966/7/31 トランザムシリーズ バージニア バージニア州 不明 不明
1966/8/14 6時間耐久 リバーサイド カリフォルニア州 1位、後に失格 リタイア
1966/8/24 SCCA ソルトレークシティ ユタ州 4位 3位
1966/9/4 26th Santa Barbara Road Races カリフォルニア州 不明 不明
1966/9/5 SCCA コンチネンタル・ディバイド コロラド州 リタイア 4位
1966/9/18 Riverside 4-Hour race for Trans-American Sedan Championship リバーサイド カリフォルニア州 不参加 リタイア
1966/10/2 トランザムセダンサーキット ラスベガス ネバダ州 不明 不明
1966/10/30 FIA/CASC/SCCA第9回タイムズGP リバーサイド カリフォルニア州 1位 4位

(註) 上記データは本サイトオーナーの数十年にわたるリサーチの結果です。当時の資料 (日野自動車の計画、プログラム、雑誌など含む) および最近のネットでの情報を基にしたものです。“不明” とあるものは、計画にあったものの実際の参戦について明らかな検証できてないものを指します。略号については以下の通り:

(SE, 2016.5.6, Original)
(Added, 2016.8.15)

【注】本シリーズの内容は、本サイトの各ページ同様に当サイトオーナーの40年余りの情報収集
 (当時の現場におられた当事者の聞き取り、関係者&ユーザーの意見、各種資料の収集&購入) 、
諸々も取材、そして実車を通してのインサイト (insight:洞察、見識) を整理したものです。


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