新しい正月を迎えて:2017年


 つくづく考えると車齢50年も超えたクルマ (=日野コンテッサ1300) によくも今だドライブすると自問自答してる場面が多々あります。最初にコンテッサを購入したのはまだ学生であった1970年でした。その当時の50年前のクルマと云えば1920年代でそれはそれでとんでもないクラシックカー (例:Renault 1900 - 1930) となる訳で、その当時は20年も経てないMG TDでさえもクラシックカーのような扱いであり、自分の目からみてもMGも立派なクラシックでありました。

 コンテッサ1300の生産中止は1967年ですから、1970年はたかだか数年、中古車として数年落ちで、購入には新車並みと言えませんが、最初に購入した個体はそれに近いクルマとして観ていました。購入しても、当時のことですから、日常ドライブの不具合は織り込み済みであり、少々のトラブルは何の不安も感じないと云えばウソになりますが、そんなことよりも自分のクルマを持てた方が勝っておりました。

197310 Cibie copy

本来のコンテツの走りも知らないで単なるスタミナアップしていた。ブレーキにダンロップ&10インチローター、そしてプジョー204のシビエのヘッドライト!(1973年)

 コンテッサ1300新発売当時の高校生のころから何年も憧れていたクルマを所有すると、当初は所有できた嬉しさだけが先行してたような気がします。そして最初は数年乗ればお払い箱とコンテッサに限らず当時の風潮あるいは常識のように考えていました。

 その内に格好は良いんだが何とも走行性能に不満を感じてきました。コンテッサ1300ごときのクルマを早く走らせるというドラインビングの能力があるかないかは別です。友人のブルーバードSSS (410系) に乗ると、パワーに天と地の様な差を感じました。コンパーノ1000に乗った際も、クルマの出来はコンテッサの上を行っていると、すなわち軽快で静かでした。決定的だったのは晴れて就職をした三島市時代のホンダN600であり、上り坂でもコンテッサより遥かにパワー感と運転のし易さを感じました。そして日産のサニー1000クーペに至っては一コロであり、ヤンチャ気味ではありますが軽量と言うモノは凄いなと感じ、そして新しくなったサニークーペ1200GXに至っては三島から箱根への登り坂や下り坂はコンテッサの様に気を使うことなく非常に安楽にこなすというようなものでした。

 これらは他人様のクルマで走った上での感触であり、スタリングとかRRなどの要素は入っていません。しかし、やはり、パワーは魔物であり、ドライビングのインテリジェンシーも無いくせに若気の至りでコンテッサにもう少しパワーが欲しいと思っていたのは当サイトオーナーだけではないでしょう。

1973 74 Engine

本来のコンテツの走りも知らないで単なるスタミナアップした。吸気音の良い2型の40PHHソレックスそしてトヨタブリスカのエキパイとメガホン!所謂、74エンジン (1,400cc) だった。確かにノーマルカムでは低速トルクが著しく増大した。多摩地方の山間部でノーマルではサードに落としていた上り坂がトップのままでオーケーだった。(1973年)

 そんなことをしてる間に、コンテッサクーペ同士の仲間の付き合いが始まりました。会えば、コンテッサクーペの話になるのですが、要は格好は良いが、走る (止まるも含む) のにやはりものたらなしさを感じていたことです。そんな中で、日野がテストやワークス向けに使った74ミリのエンジンがあるとか、同様にダンロップの対抗型ピストンの10インチのローターを使ったブレーキがあるとかが明らかになりました。結果的に運良くそれらに換装するに至りました。

 そんなことを進めながら、当初は数年の楽しみと思っていたコンテツも今年で何と47 年目に突入すると、自分としても何故だと思うほど信じられない年数になろうとしています。しかし、上記のパワーの課題は、今、考えるとどうでしょうか?

 さて、昨今のある種の旧車事情は、自分が考える以上に進展しているように思います。旧車関係の雑誌を開けば、人気車種を中心にドンドン進化しているようです。例えば、昔で百馬力余りだった車種が今では何十パーセントあるいは倍以上にと、イベントでも今300馬力、400馬力は軽くだせるなど豪語している風景もあります。また、タイヤも昔は175/80-R14程度の車種が今では245とか255などの超扁平で幅広の豪華なホイールとハブまでもが強化されたものになっています。これが一部の世界では常識の様に広告が一人歩きしているが如く掲載されております。このトレンドは完全に自分のレベルを遥かに超えています。

 また、少し旧い好きなGTR (32/33) なんか400馬力が当たり前のような世界になっているようです。特にショートホイールベースの車は扱いが難しいものと推測します。おそらく経験を積んでない乗り手がドライブするとパワーあるが故のスピンなどアウトブコントロールを誘発するものと推測します。楽しい筈のドライビングはとんでもないことになるのではないでしょうか?このような現象はメディアのメッセージ含めていささか嫌悪さも感ずるものです。すなわち、クルマの楽しさ、ドライビングの楽しさとかちゃんとステップアップしなければならないことを若い人たち (あるいは歳をとって初めてパワーのあるクルマを所有するなど) に教える、あるいはしっかりと伝えてもらえたらと考えます。

 これらを考えていると、昔、コンテッサにパワーを求めたことは今では何とも馬鹿らしい気がします。それは次の二点です:

 一つ目は60年代初めの60年近く前の設計のクルマにパワーなんかを求めるのはどだい無理ということです。せいぜい15%アップの70~75馬力程度が適切でしょう。上記のように何百馬力なんかのクルマと同じ様に走る状況には天地がひっくり返るほど不可能なのです。そんなことを考えてること自体がナンセンスです。

 二つ目は、コンテッサ1300の本来のドライビングの楽しさを知ってなかったのではないと言うことです。要するにパワーの無いクルマで、如何に楽しくコンテツを楽しむかのインテリジェンシーです。おそらくルノー日野の4CVからのオーナーは進化として分かっていたのではないかと、例えば、大先輩であった浜松の鈴木 隆男さん (故人) のお言葉は、「箱根の三島側の一号線の下りのカーブではアクセルを踏込め」などに代表されるのではないかと肝に銘じております。ひょっとしたら多くのコンテッサオーナーは古い新しいに関わらずそれをしているのではないかと推測し、しかし自分はまだその域にはありません。

 要は上記の二つをまとめと、馬力が無ければ無いで、また当時同様に適切なる細いタイヤでそれなりにコンテツ本来の楽しさを自分の身の丈に合わせて新たに引き出せばいいことです。そのヒントは以下のようなものを参考にしています (ルノーR8の1,300ccはGTクラスなのでコンテツと性能の比較は難しいですが、数少ない小馬力のRRの教職本と考えます):

 そんなことを思いつつ、昨年一年の当サイトオーナーのコンテツと共の歩みを振りけえる以下の様に三点に要約できます:

  • 所謂、旧車イベントへの参加が限りなく減ったこと。
  • 地方への長距離ドライブがあったこと。
  • 新たな挑戦として、自分でゼロから組み上げたコンテツを試すために現代の一般車のジムカーナに年間を通じて参加できたこと。

 今年も同様な戦略&計画です。イベントは昨年同様に地元貢献を優先に考えております。そして昨年同様、出来れば一度くらいは地方に遠征してみたいと考えております。その場で適切なイベントがあればベストですが、本来の目的は未だ走破してない日本の道路&街をこの目で見たいと考えております。また昨年と同じ様に、地方のコンテッサ1300のオーナーをお会いできれば、これ以上のものはないと考えております。そしてジムカーナは自分の能力もありませんので競技での勝負けは関係なく、自分なりのドライビングの楽しさの発掘と習得をしたいと考えます。

 単にコンテツをドライブするということから一皮向け、次なる次元があるのではないかと、それもコンテツには無理を課さないでとそうなったらと考えるものです。

 以上が、今年のささやかな希望であります。

20160424 from Zummy HP

昨年のある時期から細めの155/80-R14タイヤを試し始めた。今年もこれで続行したい。

江澤(2017.1.11)


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