PD300コンテッサクーペカークラブ(日野コンテッサクラブ)の思い出(3)- あれから,もう6年、今、思い出すことは


【あれから,もう6年、今、思い出すことは】

 6年前の2008年11月(2014年現在)、日野コンテッサ・クラブを卒業した訳ですが、今でも多くの方、また新たな方と個人的な付き合いで継続しております。毎週、修理や部品など幾つかの問合せがあります。流用部品などの情報を経験ベースで最低限ではありますが失礼のないようにご返事申し上げております。そんなに多くはないもの週の間に複数という場合もあります。海外からもあります。メール一回で終わる場合、あるいは延々とメールのやりとが続くと人それぞれです。また、いささか、残念に感じているのは、お問合せの課題をどうしたらよいのかと、「処方箋」を出させていだいたにかかわらず、およそその「8割」ぐらいの方がその結果について、何の返事も無いことです。「便りの無いのは良い知らせ」なんだろうと勝手に解釈をしております。

 さて、最近、書棚を整理していたら旧い「日野コンテッサ・クラブ 15周年記念 小冊子」が出て参りました。今から26年余り前のクラブ結成15年を思い出に文集みたいな小冊子を制作しました。当時、日野の整備マニュアルとそれでそれで、オーナー自身のノウハウ (所謂、素人、だが奥は深い) とか整備屋さん (つまわ、彼ら自ら言う玄人) のノウハウを纏めようと意見があがっていました。つまり、会則にあった「整備研究」です。この15周年記念 小冊子は丁度よい機会と一気にゴーとなりました。しかし、出来あがたら、文面にある「他の3氏は、本当の意味でベテランの整備屋さん」と書いたもののなしのつぶてか、結果的に「素人」のボクだけの書き物だったという結末でした。

 それはそれで、四半期前の自分のコンテッサ整備を読むと、今でも何も変わらないと感じるものです。常日頃の自車への接し方も書いてある通りです。他人様から相談を受けても同様であります。

 最近では、コンテッサ (に限らず、旧車一般) は、当時と大分異なる環境になっているように感じております。当サイトオーナーにとっては夢のような何台も格納可能な素晴らしいガレージやプロ並みのガレージ設備や工具も日常のごとくあるいはファッショのごとくメディアを通じて紹介されるに至っております。しかし、それらの進化とは逆に自ら手を汚して自車をメンテナンスする方の割合が大きく減ったことです。メンテナンスもよく言われる「主治医」みたいな訳のわかなぬ関係をもってコンテッサを維持するという具合です。イベントに出る際のワックス掛け含むクリーンアップでさえ、専門のプロに委託するという時代へと大いなる変化しております。

 オーナーの皆さんは、自身の愛車をできる範囲で出来る限りご自分でケアされることを望むものです。難しいことはできなくても良いし、解らなければ人に聞けばよいと、すなわち頭と体を使うと、それだけです。クルマはそうして良くなり、自ら手を入れてこそ真に美しくなると考えます。

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日野コンテッサ・クラブ 15周年記念 小冊子 1988.8

整備マニュアル (江澤 智)

 “ベテランが語る‥‥” とは全く当方にはあてはまらない。何故ならば他の3氏は、本当の意味でベテランの整備屋さん。こちらは、車の仕事に関係のない。普段は紙と鉛筆(今風に言うならばコンピュタのワークステーション)が相手の商売で鉛筆以上に重い物は持つ必要がないのである。そんなところに小冊子発行で “ベテラン‥‥” のライターの一人に仲間入りをさせられてしまった。そんな事で、ともかく普段の素人メカニックが何を考えそして何をしているかを書いてみることにする。その意味でかなりの部分が皆様の状況にあてはまるのではないかと思う。それでは以下3っの段階に分けてトライしてみる事にする。

ステージ I

 ここは、一般のサンデーメカニックク程度レベルと考えてもらいたい。さて車、イヤ、コンテッサ、何時でも美しくあってほしい。そして美しい車は、よく走る、と言うレースの常識に沿って考えてみたい。ドアを開けて、そしてシートにすわってみる。各部のタッチしたフィーリングはどうか?更に走行してみて、つまり発進、加速、高速走行、そして停止‥‥‥すべてドライバーの意志にレスポンス良く反応するか?これらを満足するには、すべてベーシックな要素をクリヤーしなければならない、我々のコンテッサもそうであってほしい。

 まず、人間同様、車も節々がスムーズでなければならない。つまり、ドアの開閉、ペダルの押した時/離した時のスムーズさ等、あげればキリがない。静的状態で動くもの総てに人間の感覚に対してスムーズであってほしい。そしてスムーズなものは必ず心にひびく軽い良い音がする。これはライトのスイッチを思い出してほしい。さてどうすれば良いか?簡単である。再び人間同様、適度に栄養を与え、良く動かすことである。少なくとも週一回は、各部を動かしてほしい。そしてシブイ時は、原因を追及することである。これは、目に見えない電気系統に応用出来、雨などで走らない時も、各部に電気を流しておくことが必要である。機械系に対して適宜ルーブリケイションを与え、電気系は接触不良にならぬようにサンジング等が必要である。次に、動的状態、すなわち車を動かした時の状態。これは2つに分ける事が出来る。

 1っはエンジン系、2つめはシャーシ系である。前者は言うまでもなく3大要素に集約される。つまり良い圧縮/電気/混合気である。どれ1つ欠けても車は気持ち良く走らない。走行どころかエンジン始動がスムーズでなくなる。始動が良くないエンジンは必ずこの3点のうち1つ又は複数問題があると考えて良い。バッテリーを交換する前にこれらを疑うべきである。我々のコンテッサの様に20年以上も経た車は、新車同様という訳にはゆかないが体力を取り戻すべくそれなりのオーバーホールが必要である。エンジン本体、点火系、キャブ系総てベストの状態にすべく手当が望まれる。理論的に考えれば時代の進化が充分あるので20年前に比べてより強力な体力を回復出来るだろう。次にシャーシであるが、これはエンジンに比べて一般的に見過ごされやすい。人間の足と同様であり、ワインディングロードですぐその良し悪しを見抜く事になろう。まず停止するという事でプレーキはどうか?ディスクローターはもとよりブレーキホース等も余り古くならないうちに交換すべきである。古いホースはフィーリングが悪くなる(それよりもキケン)。次にアブソーバやブッシュ類である、やはりこれ等は新しければ新しい程良い。どんどん交換してしまう事が必要であこ。これはタイヤも同様である。

 さて以上の事は、オーナーが考え、整備屋さんと相談の上、すすめる事になろう。要はオーナーが感じていることを正確に伝え、更に乗り、フィードバックすることが大切である。勿論、オーナー自身で出来ることはなるべくやるべきである。         .

ステージ II

 ここは、ステージ1ではものたらないオーナーが何をなすべきかである。それは、1つ自分である程度のメンテナンスをする事である。又、それにはそれなりの工具を準備することが必要である。ここではそんな事についてふれてみたい。基本的なツール類に加えてあると便利なものについてふれてみたい。

 等々。その他にもより自分で色々なものをすすめるとかなりのものが自作するように(したく)なる。そうなると万力、ボール盤、その他のものが必要になるだろう。ここでは、とりあえず上記のものを挙げておく。

ステージ III

 ここでは、一般のコンテッサではモノたらなくなりもう少し何かが欲しいという人達に対するものである。そうチューンアップ(スープアップ)である。

 これは基本的には、例えば、パワーを上げると同時にそれに対して信頼性も上げることを忘れてはならない。ワンレースを走る目的ならば別だが。まずシャーシのチューンナップであるが、目的がなければならない。つまり、よりロードホールディングを良くするとか、オーバーステアをより弱くするとか目標を立てることが必要である。その目標さえ決まればある程度のことはどうにでもなると思われる。それらは、ブッシュ類の選択、アブソーバーの選択、タイヤ/ホイールの選択等である。一番簡単なのはタイアのエアプレッシャーであろう。標準のコンテッサに決めてある仕様は、万人の最大公約数の設定なので自分の好みさえ決まれば後は、メイク&トライあるのみてある。

 つぎにパワーユニット系だが、これは排気量を上げることが良く行われるが一番重要で効果があるのがバランシング (Engine Balacingであると考える。米国のレストアの本なども古い車ほど、レストアの際バランスを精密にとっておくことを重要視しいている。それはエンジン各部のバランスがとれたものは格段の信頼性が得られるからである。高回転に対しても各部のストレスが少ないのでフィーリング的にパワーアップにつながる最も効果的なチューンアップである。

 次なる手は、ボアアップである。そしてより高度なものとしてポーティング、カムの作用角度の変更、バルブリフト量の増大、他多数。いずれにしろ、この辺になると全くクレージーな世界になるので止めておく。一つだけ明白なことは、チューンアップすればそれに比例してあれやこれや何倍かの問題を出してくれるようであり、それらの解決に時間を殆どさかれると言ったのが実態の世界である。

 等々。基本的なフィロソフィーに終始してしまったが、素人メカニックが普段考えていること、思っていることを書かせていただいた。もっとスペシフィックな事を書こうと思ったが書けばあり過ぎ、簡単に書こうと思えば書けずと言った所でお許し願いたい。

 今後、この種のテーマは会誌等で定期的に取り上げる等考慮が必要と想われる。目的に対して(又は問題に対して)①どうしたら良いか、②どうしたか、③どうなったかと言う一連のシーケンスにより理解することが重要と考える。

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 なお、この「日野コンテッサ・クラブ 15周年記念 小冊子 1988.8」には、友好クラブとしょうして、当時のトヨタS800オーナーズクラブ (小野田 義人 氏) 、SP/SE Owner's club (高橋 健二 氏)、およびベレットオーナーズクラブインジャパン (望月 雅彰 氏) の各氏からもそれぞれのクラブの活動状況について,ご紹介いただきました。

(SE, 2014.11.20, Original)
(Maintained, 2015.2.15)


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