2010.11.13:日野オートプラザ - 訪問者の興味は?


日野オートプラザ - グーグル検索による訪問者の興味は?(2010年11月13日)

 最近ある戦前の日本の車両(トラック)の調査をしようと早速、グーグルで検索をしました。英語圏での例えば、米国の車両はこれでもかと言う程、データが豊富です。日本の車両となると誠に淋しい限りで非常に限られてしまうことに気がつきました。ただ、その中での日野の前身、すなわちTGE(通称、ガス電)についてはわずかではありますが、他社(いすゞなど)に比べて数があることにも気がつきました。これはある意味でトヨタ傘下になったものの、今の日野自動車は歴史について欧米の自動車メーカーに比べる訳には行きませんが、努力されている結果の現れと分析します。

 そんな過程でさらに気づかされたのが「日本のトラックとバスの歴史がわかる博物館 - 日野オートプラザ」であり、「博物館」という表記も目新しく感じました。そこには貴重な日野コンテッサ900スプリントも展示されております。多くの方もこのミケロッティ作の美しい宝石のようなクルマを目当てに訪問されているようです。

 そこでこの日野の「博物館」である「日野オートプラザ」をグーグルの検索を掛け、一般の訪問者がどのような興味・感想また評価をしているかを分析をしてみました。個人のブログの中で取り上げられている日野オートプラザのコンテンツを大まかに下記のように分類しました:

  • 小型車:とうの昔に撤退したコンテッサ、ルノー4CV、コンマースなど。もちろんコンテッサ900スプリントも。最近では三井精機のハンビーも展示。
  • 大型車 - バス:代表的な車両が展示されている。昔から見に焼き付いている印象的なフロントマスクのBH15も。
  • 大型車 - トラック:THを始めとする代表的な車両が展示、それも特殊車両も。
  • 歴史&資料(TGE/航研機含):社の歴史、また文書類など。ワンスケール(1/1)資料としてのTGE-A型のレプリカも。
  • 競技車両:パリダカのカミオン・クラスの戦歴を披露
  • エンジンなど技術面:膨大な数の歴代のエンジンのコレクション(ディーゼル主体)
  • レストラン&喫茶コーナー:一応ありますと言った程度か。
  • おみやげコーナー:これも同様にありますの程度か。

 と、独断と偏見で分類をして個人のブログの内容をざっくり見ると、訪問者の興味のポイントを以下のようなグラフにまとめてみました:

20101113 Hino Auto Plaza w500

個人のブログは上位30件、100人程のサンプリングを目指したが精度としてこれが限度。一般的な企業、自治体、メディアなどの紹介は多くあるがこれはコマーシャリズム含みなので当然対象外。

 勝手ながら以下は分析です:

  • 小型車:訪問者のブログの8割もがやはり小型車すなわち、コンテッサスプリントを代表に、日野のコンテッサ、ルノー4CV、そして貴重なコンマースなどに興味をもって書いている。一般の人の記憶に残るイメージ(日野の過去)は,残念ながら流れ星の如く消え去った乗用車であることが根強いのだろう。
  • 大型車(バス及び トラック):4割程度の方が日野の働く自動車に興味を持っている。当然、歴代、現代でのフラグシップでもあるものは強い。
  • 歴史&資料(TGE/航研機含):これも4割程度の方が取り上げている。この様に歴史に興味を持ち、ブログに取り上げるのは好ましい現象である。
  • 競技車両:4割弱。1台のみの展示ではあるがやはりレースというものパブリシティが高い。
  • エンジンなど技術面:3割弱。展示物の量の多さ(専有面積も)に比べて圧倒的に低い関心度と見受ける。開発エンジニアならいざ知らず、また最新技術などでもない「温故知新」的なオブジェクトの展示は中々理解が難しいのだろう。多くがエンジンおたくではない一般訪問者が何を見ているかについてのギャップを感じざる得ないもの。
  • レストラン&喫茶コーナー&おみやげコーナー:少数ながら結構、取り上げられている。ある意味ではこのような場所では「おもてなし」として不可欠であり、また比較の対象にされかねない。注意を要する且つ重要なファシリティでもあろう。

 と、いうことです。個人的には日野オートプラザが「博物館」ということはあまり理解しておりませんでした。このリサーチをし、かねがね感じていたことが新たにさらに強くりました。それらは:

  • 展示物はクルマですからやはり動態保存、しかもとびきり最高の状態(特に走り)であってほしい(コンテッサスプリントを参照)。動かないクルマを見させていただいても年老いた先輩が病院の中に囲われて往時の権威だけで一生自由もままならいと言うようなものだ。これほど可哀想なことはない。クルマにもハッピーさが欲しい、それはちゃんと走っていると言う証であるオイル臭さなど明らかに隠し得ないものがある。
  • 一般訪問者(パブリック)とのインターフェイスをどうするか?多くの人は最終デリバリーの販売製品を通して日野自動車と接している、すなわちパッケージングされた乗ったクルマ、乗りたかったクルマ、またはこんなクルマがあったのか(凄いと!)と言うのが平たい意見ではなかろうか?エンジンなど技術的に貴重であろうがパッケージングの一要素にすぎない、それ故、クルマ、エンジン、そして歴史など展示物のパブリックとの接点(インターフェイス)に脈略、あるいはパブリックへの歩み寄りが必要と感ずる。例えば、どこかの博物館で遭遇したのが工場の作業帽子にナッパ姿の先輩(ご老人)が一生賢明に造り方なんかを説明している歴史を刻んだ職人的姿、光景なんかインパクトを感じる。
  • 訪問者は所詮、生身の人間である。この場所に来たらやはりブログにも結構あるように飲食は避けれない楽しみの一つになるだろう。カジュアルでもよい、充実を望みたい。世界の大企業なのだからコーヒー&飲み物ぐらいは無料サービスなどの「粋」あってはよいのでは(そう言えば、日野本社には長い間、本格的なフレンチ料理を楽しめる施設もあった)。ビジネススーツ(関係者?)のお方が(禁煙の場所のようだが)煙を楽しまれているのよりよっぽど益しだろう。

 以上の様です。最後に願わくば、土曜日や休日にオープン出来るかが大きなポイントになると思います。ブログの中には立ち寄ったが3時で閉められていたとかがありました。この日野オートプラザの目的が何であるかは申し訳ありませんが理解出来てませんが、「博物館」である、しかも高いパブリシティのある大企業の施設であるならば、目的(ビジョン&メッセージ、そして最も重要な戦略)が明確且つ整合性ある表現(展示内容、すなわち戦術)での一般訪問者へのインターフィス(接点)への大いなるご検討、お役に立てるような方向性を期待するものです。

(江澤:サイトオーナー、オリジナル:2010.11.13)


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