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我が愛車、コンテッサクーペ、下回りは小まめにクリーンアップするものの外装は滅多に手を入れておらず、ワックスがけなどは年1ならば良い方です。
これは普通の旧車オーナーとは間逆な愛車への接し方かも知れません。
ネットなどを通して目にする最近の旧車は目を疑うほど綺麗に見えると思うのは自分だけではないでしょう。それはそれでは自分とは生きる道が違うのだと…
ここに来て、友人の愛車を機にして、自車のモール類の輝きが気になり始めました。と、思ったら、すぐに行動、久しぶりにクリーンアップを試みました。まずは一番目につくフロントウインドウのモールとワイパーアーム周り、とにもかくにも付着している汚れを拭い去ることです。
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そして、限りなく繰り返し磨き上げることだけが輝きを取り戻す方法です。スーパーセットはありません。時間の関数は無限であります。と、言ってもある時期に来るとグッと輝きが増すというかステンレス独特 (あるいはクロームメッキ) の深みが出てきます。
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実はこの間、数分ですが...。自分としてこの画像の様な雰囲気が妥協を含んでの合格点です。
以下は、リヤのモール類です。ここは三種類の材質から成っています。フードの末端の横バーとグリル下の三分割のモールはステンレス、右左サイドの縦のモールはよくはわかりませんがダイキャスト (?) にクロームメッキ、そしてグリルはアルミです。これらもひたすら汚れを拭い去り、磨き上げるのです。結果は以下の通りです。
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もちろん、ステンレスのキャレロ (Carello) のライセンス灯とそのアルミ製台座 (自作) 、そしてルーカスのバックランプのモールも忘れてはいません。重要なのは全体感です。
再度の三角窓あたりも実に重要です。ここは三角窓のロック機構を外し、下部のモールに手が届くようして綺麗にクリーンアップします。そうでしないと全体感が台無しになります。
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もちろん、ピラー下の細いステンレスバーの外してクリーンアップします。ここはそうでもしないと、内側の汚れが取れず、見た目感に大きく響きます。
フロント周りのメインパーツ、Talbotミラーです。これは一般的な真鍮製ではないアルミ製であります。やはり丁寧に汚れを取り磨き上げるとアルミ独特に風合いが出てまいります。嗚呼、これで米L.A.のPetesen Museumで見たあの1971 MacLAREN M8E (参考:virtual globetrotting = https://virtualglobetrotting.com/map/1971-mclaren-m8e/view/google/) のそれに近くなったかなと、イヤ未だまだと、もう少し修行が必要と、やはり本物を拝んで置くことは重要だなと思う瞬間であります。
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そして、最後のこの作業に使用したツール類は以下の通りです。もちろん、これ以外に2013年の公道復帰の際に施した基本的なクリーンアップでのBlue Magicなどがこの作業に影にあります。今回は、その上に立った、謂わば俗に言う「ディテーリング」のレベルであります。
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以上、実は3回の週末に数時間づつの作業であります。数センチあたり数分の作業の繰り返しの磨き作業である訳で、積算して全体になるとそのような時間になります。つまり、面積の関数です。
最近ではこのような作業を専門の業者にお任せするのが世間のようです。それはそれで多くのメリットがあるでしょう。否定するものではありません。
しかし、自分のクルマは自分でと、その努力に見合った結果、そして大いなる満足感が味わえるこの上ない喜びがあるものです。週末の息抜きにはもってこいです。での、このディテーリング作業、次に出来るのは10年後でしょうか?
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