2016.4.2:零戦のオーバーホール

20160402 Chino Zero OH

 Huonor (敬意)、 Educate (教育)、 inspire (奮起)、 preserve (保存) を掲げるカルフォルニア州チノ市に位置するPLANES OF FAME AIR MUSEUM (ブレーンズ・オブ・フェイム:チノ航空博物館) に第二次大戦の末期にドイツ・メッサーシュミット Me163 (Messerschmitt Me 163 Komet) の日本海軍版として開発を挑んだロケット戦闘機 “秋水 (Mitsubishi J8M) ” に久しぶりに会いに行きました。そのテストパイロットだったコンテッサ大先輩の高田さんを偲んで手を合わさせていただきした。

 今月の4月末のエアショーに合わせて準備をしているようで、双発中型爆撃機 B-25 のエンジン・コールドスタートを目の前で見ることができました。現代のクルマのようにいとも簡単にスタートすることに感激しました。

 今回の訪問は貴重な光景を目にしました。それは世界唯一オリジナルエンジンで飛行可能な零戦のオーバーホールでした。お話を聞くと、飛行可能になって以来、大きなOHはなく、今回は37年ぶりとかで、機体をバラバラにしていました。バルクヘッドの半分は新たなパネル、キャノーピーのグラスは新造、ナット&ボルト類 (SAEに) 、配管&配線なども新しいものになっていました。ボデーは全て剥離し、必要な部分の修復、再塗装をしていました。2週間後には飛ばすとのことで、新造なった零戦がエアショーで登場します。お話した現場のエンジニア (おそらくボランティア) の方に、日本の零戦をこのような飛ばすための正しいメンテナンス&リノベーションの行為に日本人の一人として感謝を述べさせていただした。

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