コンテッサ乗りの何%か悩んでいるか見えませんが、あるいは何%が満足しているのか?と、思うことが多々あり、ここにいくばくか綴ってみます。
それは日野の赤いエンジン、GR100エンジンのパワーと信頼性です。技術的は当時、エンジン単体ではクロスフローだとか5ベアリンなど新技術などいろいろ話題にはなりました。
しかし、走るとなるとパワーウェイトレシオ、コンテッサクーペの車重;940kg (セダンは945kg) に対して65hp (セダンは55hp) ですからパワーウエイトレシオは14.5kg/hp (セダンは17,2kg/hp) であり、当時としても到底スポーツカーでもスポーティカーの範疇でもなかったのです。それは平均的なファミリーカー以下の走行性能だったのです。
さらに、問題はGR100は日野自動車初めての小型ガソリンエンジンの設計であり、加えて3年にも満たないで製造中止、エンジンの製造台数もたったの5〜6万台と少ないのです。今日となってもっとも恨めしいのは、その後の進展・発展が完全に閉ざされてしまったことです。部品供給もしかりです。しかも、当時の工業技術を物語るものだと思いますが、65hpと言うもののラインの平均的な数字は55〜5ghp程度だったという記録も目にしています。
他社のエンジンと言えば、日産もトヨタも継続的に発展しエンジンは時代の要求に合わせてパワーアップして、さらにユーザー使用でのフィードバックで信頼性も向上しました。後発のホンダは、正にエンジンカンパニーで、すばらしいパフォーマンスだったと分析します。しかも、各社共に世界中に販売しており、今持ってそれなりに補修部品あるいはアップグレード部品、さらにノウハウもが世界中から入手可能です。
残念ながら、日野GR100エンジンを持つオーナーはそんなことは望むべくなく、ただただ50数年前の状態で我慢、我慢です。そう思うのは当サイトオーナーだけでしょうか?
しかし、なぜこの非力あるいはアップグレードも出来ないコンテッサ1300に乗るのでしょうか?
(続く)