仮に日野GR100エンジンを少しパワーアップしたトヨタのブリスカ向けの仕様でシミュレーションしてみました。
ストックはクーペのSUキャブを想定、およそ76馬力/5500rpmとなりました。標準のGR100がDIN 65馬力、ブリスカ仕様で3馬力程度アップですからSAE 76馬力は、10%レスのDIN 68.4馬力と3馬力アップで基準としてはほぼ正確と思います。
これをベースに幾つか一般的なパワーアップ策を加えると:
- 圧縮比をスポーツキットのように9.3に上げる=>およそDIN 72馬力/5750rom
- そして73ミリのボアにする (1322cc、5.7%アップ) =>およそDIN 72馬力馬力/5500rpm
- さらに75ミリのボアにする (1395cc、11.6%アップ)=>およそDIN 72馬力馬力/5250rpm
と、いうことで最大馬力はボアアップをしてもどれも同じという結果です。
ボアアップのメリットは低中回転域でのトルクの増大、デメリットは最大馬力の回転が低くなるようです。すなわちあまり回すエンジンにはならないことです。一方、圧縮比を上げることは若干ながら高回転に振ることが可能なようです。
シミュレーションではありますが、上記の分析はあたっているのでないかと思うのです。事実、圧縮比を若干あげたエンジンは高回転側でパンチが出ました。ボアアップは確かにトルク感が魅力でした。
このシミュレーションはさらに進めましょう。(続く)