個人的な所用で長年訪問してきたLAX (ロサンゼル空港) 南に隣接するEl Segundo (エル・セグンド市) 、小さなタウンですが航空機産業など歴史的にテクノロジータウンでもあります。
そのために50〜60年代からレーシングカー産業のメッカでもありました。日野コンテッサのBREもこの地にあり、ボクのコンテッサも言わば。”Made in El Segundo” です。”The SAMURAI” もこの地で誕生しました。その後のBRE Datsun 510 & 240Zに続きました。
最初に訪れたのが70年台の当時のTilton Engineering (オーナーのMac TiltonさんはDatsun時代のBREの従業員) でした。そこでは当時のF1テクノロジーと同じ材質のコンテッサ用のワンオフのクラッチなどが残っており譲っていただきました。
そんな時代から知っていたエル・セグンド市ですが、最近、勉強したのが表題のAutomobile Driving Museumでした。今回、初めて見学をしました。
ここのポリシーの凄いのは各車に乗り込んでよいことです (ごく一部を除く) 。そのガイドラインには、無理は操作はしないこと、エンジンはスタートさせないこと、ドアなど無理に押して閉じないこと、閉まらないならそのままにしておけ、と解釈するものです。
滅多にドライバーズシートに座れないMG TD、MGA、Moganの3輪車、1932 Buick 90、Ford Model T、CROSLEV、AVANTI、CORVAIR、その他多数、クラッチ、ブレーキ、そしてミッションの感触など味わうことができました。でも自分がドライブできそうに感じたのはCORVAIRだけでした。おそらくコンテッサと似たポジションなのかもと思いました。
小さなタウンの自動車博物館ですが建物内部もクリーン&清潔でクルマも綺麗にメンテされており、ライブラリーなどは何千冊もの所蔵があり、レーシングヒストリーなども探索にはもってこいです。この小さなタウンの文化の奥の深さを感じました。