2021.12.2:PLANES OF FAME -  12月4日 (土) の三菱 A6M5 "Zero" イベント

20211202 ZERO

 毎日&毎週、米国カルフォルニア州チノ市のPLANES OF FAME AIR MUSEUM  (プレーンズ・オブ・フェイム航空博物館) からフレッシュな情報が配信されてきます。

 今は亡きエド・マロニー (Ed Maloney) さんがご自身の第二次世界大戦時代の航空機を中心としたコレクションやレストアプロジェクトで始めたのこのPLANES OF FAME AIR MUSEUMです。確か、最初に訪問したのが1970年の遅い時期で、零戦も秋水も屋外でバラバラの状態で保存されていました。その後も機会あるたびにある事情・理由 (!?) を理由に何度も訪問し、この場所の空気感が気に入り、それが麻薬のようになっております。

 この博物館のモットーは、Huonor (敬意)、 Educate (教育)、 inspire (奮起)、 preserve (保存) であり、それに従って、永遠とその活動が続いておるようです。

20211202 ZERO SPL Event

 さて、表題のイベントの案内、以下のような触れ込みです。

The Day of Infamy - 80 Years Later" This Saturday, December 4, 2021
Museum's Mitsubishi A6M5 "Zero" to Fly Following Special Edition Hangar Talk!

 12月4日 (土) に三菱 A6M5 "Zero" すなわち零戦を飛ばす、ついては格納庫で特別トークを実施!と、理解すれば良いでしょう。

 そして、ホームページを覗くと:

Special Edition Hangar Talk - The Day of Infamy: 80 Years Later
格納庫での特別トーク - 屈辱の日:80年を経て

 とでも解釈すればよいでしょう。日本人にとって、ちょっと微妙なタイトルです。しかし、毎年、この時期 (すなわち、12月7日の真珠湾攻撃) には米国ではよくある事象だと思います。すなわち、今でも規則正しく、歴史を語り継いていることだと理解します。これが、正に冒頭に書いた、Huonor (敬意)、 Educate (教育)、 inspire (奮起)、 preserve (保存) であると理解します。

 PLANES OF FAMEの格納庫イベントでのトークは、多くは当時の生証人あるいは歴史家を中心に脈々と1〜2時間、語るというもで、ただただお話しをすると、でも大切な行為でしょう。今回の以下の内容です (カッコ内は抄訳):

1. The Prelude to the Pacific War (太平洋戦争の前兆)
2. "Air Raid Pearl Harbor" (空襲真珠湾)
3. Heroes of December 7, 1941 (その日 (12月7日) の英雄)
4. A Look at Pearl Harbor in Popular Culture (ポピュラーカルチャーに於ける真珠湾の考察)
5. The Story of the Museum's A6M5 "Zero" (博物館のA6M5「ゼロ」の物語)

そして、

◎ Guests will be able to see the Museum's Zero start its engine and taxi away at 12:15pm 
  (ゲストは、博物館のゼロが午後12時15分にエンジンの始動と誘導路移動を見ることができる)
◎ Aircraft will fly over the Museum for 20 minutes
  (機体は博物館の上空を20分間飛行する)
◎ Question and Answer with the pilot to follow flight
  (飛行後、パイロットとの質疑応答)

 と、誠に素晴らしい内容です。

 この様なイベントがもう何十年も継続されてるわけでただただ敬服するのみです。また、当時の日本の航空機がこのように大切されているということに何時も感動しております。

 以下は、今から5年前の2016年4月に訪問した際の思い出です。その4月末の恒例の航空ショーに零戦を飛ばすということで、それは貴重な光景を目にしました。つまり、世界唯一オリジナルエンジンで飛行可能な零戦のオーバーホールでした。

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 お話を聞くと、飛行可能になって以来、大きなオーバーホールはなく、今回は37年ぶりとかで、機体をバラバラにしていました。お話によると、バルクヘッドの半分は新たなパネル、キャノーピーのグラスは新造、ナット&ボルト類 (SAEに) 、配管&配線なども新しいものになっていました。ボデーは全て剥離し、必要な部分の修復、再塗装をしていました。2週間後には飛ばすとのことで、新造なった零戦がエアショーで登場する訳です。

 お話した現場のエンジニア (多くは正真正銘のボランティア) の方に、日本の零戦をこのような飛ばすための正しいメンテナンス&リノベーションの行為に日本人の一人として感謝を述べさせていただきました。

 歴史的な旧いものに対するこの種の扱い、すなわち手法、材料だとか、メンテサイクルなど、足元にも及びませんが、何時も自分の所有物 (日野コンテッサ1300クーペなど) に対しても大いに参考にさせていただいております。

 以下に幾つかの画像を添付します:

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