ホームメード・パーツ - エア・エレメントの制作 (2)


20140525 Air Element

 昨年 (2013年) 、公道復帰したリノベーションを図ったクーペには日野のスポーツキットをベースにしたソレックス (日野の三国の当時の2型ではなく4型) を使用しています。エア・エレメントもソレックスを使い始めた70年代から日野純正ではなく、当時、まだ健在だったエクセル自動車 (港区麻布十番) から販売されていたエア・エレメントのキットを使用していました。確か、トヨタのカリーナ向けのだった記憶します。当初からケースはクロームを入れました。

 エレメント自体は2セット購入し、それらを交互に中性洗剤で丸洗いし、掃除しながら長い間、再利用してました。

 今回のリノベーション・プロジェクトではさすがにこれ以上の丸洗いによる再利用はどうかと考え、新たなエレメントの制作を進めました。

 色々、試行錯誤,大胆な決断 (!?) により、次のような制作プロセスとなりました。

【オリジナルのエレメントの解体&再利用可能部品の取り出し】

 現代のように樹脂ボデーでないので、再利用したい金属部分のみを取り出すのは簡単です。ヒートガンで紙のエレメントの接着剤を溶かし、分離します。数分で以下の写真のように見事に金属のフレーム:2枚のベースプレートと2枚の帯状のインナー&アウターのパンチング・メタルだけになります。これで再利用が可能な部品を取り出せたことになります。実にエコな日野コンテッサであり、正に「旧車 is Green」であります。

20130824 Aie Element
20131117 Air Element 1
20131117 Air Element 2
20131117 Air Element 3


【新たなエレメント筐体の制作】

 最初はベースプレートとパンチング・メタル点付けでMIG溶接することを考えたが、自分の力量では穴を開けてしまうなど推測、そこで低温溶接 (Cold Weld) の一種、すなわち JB Weld を利用することにしました。パンチング・メタルが動かないように、念のために、ベースプレートに何カ所か小穴を開けてセフティワイヤーで固定しました。そして全周に JB Weld を施します。大事をみて、一週間ほど経て、完全に固まったところで、セフティワイヤーを引き抜きました。これで新しいエレメント筐体の完成です。

20131124 Air Element 1
20131124 Air Element 2
20131124 Air Element 3


【エアエレメントの材料】

 エレメントの中味の材料について、当初は一般的な紙製 (以下、「もう一つの材料」に記述) を試みたが、結果的に、ポリウレタン製に行きつきました。これもネット社会の恩恵でもあります。ブツは、「Pipercross(パイパークロス) ユニバーサル エアフィルター スモール ポリウレタンフォーム スモール 汎用 250×200mm NPX502」、アマゾンで購入しました。

 早速、筐体に併せて、カットし、詰め込んだ。接着の必要はありません。使用過程で汚れた際には、取り出せば、この材料は適宜、中性洗剤で清掃すれば再利用&延命出来ます。当サイト・オーナーの年齢ならば、走行距離を考えても一生ものでしょう。

20131128 Air Element 1
20131128 Air Element 2
20131128 Air Element 3
20131128 Air Element 4


もう一つの材料:不採用

 実は最初は、右のように一般的な紙製を並行して目論んでいました。これも厚みと加工のし易さで色々と検討の結果、マツダ デミオ・ベリーサ (パーツ No.:ZJ01-13-Z40) でした。しかし、今回制作した筐体には若干、折れがきつく、少し工夫が求められました。結果的に時間的拘束で、すぐに戦略を換え、上記の加工が容易なポリウレタン製にしました。

 謂わば、“即断、即決、早とちり” の部類であります!

 もう一セット、筐体を作れるオリジナル・エレメントがあるので、ゆっくりとこちらの方をぜひ試したいと考えました。接着が必要だし、丸洗いの再利用はできる方法ではないが、現代のクルマ用なのでいつでも購入出来ます。そして切り刻めばよいのです!

20131126 Air Element 1
20131126 Air Element 2


 制作プロセスは、以上です。

 今回、これを制作して感じたことは、ネット社会は如何に情報が豊かであり、ポリウレタン製の製品の検討の際には二輪関係の皆さんが如何に工夫されているかを勉強しました。今の若い方達と推測しますが、皆さんの努力は捨てたもんではないと大いに感じた次第です。また、このオリジナルの筐体を活かせる方法は、純正のコンテッサのものにも流用出来るものです。近い将来、時間があれば試したいと思います。


【その後:新たなフィルター素材】

 その後、2014年10月、上記のポリウレタンフィルターからKITACOの汎用エレメント (参考:KITACO 341-0500000) を購入、便利なものでアマゾンでもモノタロウなどどのネットショッピングで用が済んでしまいます。

 選択の理由は、こちらの方が透過性が良いだろうと判断したためです。ただ、この素材はスポンジで湿式用だそうです。こちらもやはり同様に切り刻んで使用しました。

20141026 Air Fikter KITACO


【その後:さらなる新たなフィルター素材】

 その後、さらに透過性の高い素材を探しました。やく年を経て、2015年7月、モルトフィルターに行き当たりました。何段階かの目の荒さ&細かさを選べる素材です。購入したのは、“モルトフィルター MF-8 10t 500角” です。この品番はかなり目が荒いものです。これまた、どのネットショッピングでも調達可能です。

 こちらもやはり切り刻んで使用しました。以下の画像の1枚目が前回の素材との比較です。透過性が段違いの差が明白です。完全は安全性を考えるならば、前回の方がベストですが、でかい異物など入らねば良しと楽観的な選択です。3枚目の画像は透過能力を風量計で測定しました。このモルトフィルターはスカスカで最大の抵抗はパンチングメタルの目であることも確認しました。

20150711 Air Filter 1
20150711 Air Filter 2
20150711 Air Filter 3


【その後:ダブルフィルターに】

 その後 (2019年2月)、中速域の改善のためにエアファンネルの長くするべく、エアエレメントの暑さを高くするため、昔、やっていたダブルのエレメントにしました。そのためにもう一つ残りのエレメントを分解し、モルトフィルター入りを制作しました。2枚目の画像がダブルになったものです。

20190223 Air Element


20190316 Air Element


(SE, Original 2014.8.3)
(Updated  2019.2.23)


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