コンテッサク・クーペには国産市販車として最初となるディスク・ブレーキが装着されました。当時としてスポーティカーにふさわしい一つの重要なメカニズムを鋭意取り入れた訳です。
仕様:
- ブレーキ形式 (足) :油圧四輪
- 前輪:ベンディックス型ディスク
- 後輪:リーディング・トレーニング
- 手動:機械式後2輪
- マスターシリンダー径:20.6mm
- フロント・ホイール・シリンダ径:20.6mm
- リヤ・ホイール・シリンダ径:19.05mm
- フロント・ブレーキ・ディスク:鋳鉄
- 外径:224mm
- 内径:130mm
- 厚み:7mm
- 使用限度:5mm
- リヤ・ブレーキ・ドラム:鋳鉄
- 内径:228.5mm
- 使用限度:230.5mm
- マウンティング・アダプタ締付けトルク:2〜3-kg
- ディスクとライニングの標準感覚:0.1〜0.6mm
- フロント・ブレーキ・ライニング:レジン・モールド
- 厚み:7.5mm
- 使用限度:0.5mm (シュー・アサンブリで5.0mm)
- 幅:47mm
- 長さ:95mm
- 表張面積:70X2cm²
- リヤ・ブレーキ・ライニング:レジン・モールド
- 厚み:5.5.mm
- 使用限度:1mm
- 幅:35mm
- 長さ
- リーディング:249mm
- トレーリング:199mm
- リヤ・ブレーキ・ライニング表張面積:157X2cm²
- ハンド・ブレーキ:床上レバー式
- ハンド・ブレーキ・ケーブル径:3.3mm
- ハンド・ブレーキ・ケーブル長:1,364mm
解説
“コンテッサ1300クーペ” はスポーティな車であることを目標に特に高速性能を主眼に設計、生産されています。従ってブレーキ性能についても高速時におけるブレーキの安全性と信頼を重視するとともに最も頻度の多い使用上を考慮して前輪でにはベンディックス型ディスク・ブレーキを、後輪には従来のドラムブレーキを使用しました。
またディスク・ブレーキの採用に伴い、配管内の残圧を降ける目的で、マスタ・シリンダのチェック・バルブに小孔を開けてあります。
参考文献
- 日野コンテッサ1300クーペ整備解説書(CONTESS1300 COUPE)、昭和39年12月1日
- 昭和41年10月5日付け、デーラー・ノート:No.小-0371 (4.1)
(Original 2020.12.31)
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