【カヤバ - KA1611A】
- 当時の社外品のカヤバのフロントである。使用した後、品番だけを残しておきたかったの箱の一部を切り取ったものです。
- このようにデータを確かな形で残しておくと役に立つことが多いです。このKA1611Aの「A」のつかないKA1611というのが時折、ネット・オークションで目にします。確か、それはブリスカ 900のものであります。「A」だけの差だけなので寸法は同じと考えます。違うとすれば何かの改良・改善があったと推測します。いずれにせよ、フロント・ヘビーで商用車であるブリスかにくらばれば、コンテッサの柔なもので十分と思われます。
【カヤバ - KG4618】
- これは80年代前半まで,街の部品屋で調達できたリア用のカヤバのガス・ショックです。
- 記載の内容から解るように互換に興味をさそります。ただ、日産のそれらはコンテッサと違って、上下関係が反対であることに注意が必要です。このように逆さでも使えたのガス・ショックであるためです。コニなどのようにオイル・ショックはそのような使い方は出来ないのは当然です。
【MONROE - 2022&2126】
- MONROE製のガス・ショック、フロントが2022、リアに2126を流用した。これは米国出張の際に、街の部品屋 (Pep Boyだったか?) で調達したもので、フロントは何だったか忘れましたが、リアの2126はリンカーン・コンチネンタルだったと記憶します。
- 2022のカラーの内径は1/2インチなので、ちょっと細工が必要です。リヤはそのまま行けたと記憶します。
- ガス・ショックの良いと感じる点はレスポンと納まりは良いというか、クルマは軽快になったように感じることで、街乗りの印象は、現代の軽自動車のような感覚です。その反面、カーブとか、ワインディングでは収まりがあまり良く感じられません。特に筑波などのサーキットのヘアピンでは絶対的にオイル・ショック (すなわち、コニ) に軍配ありです。個人的には、コンテッサにはガス・ショックは不向きと考えます。
【日野 - 60401 4835 00】
- これは昔、購入した日野のショック・アブソーバの部品にあった伝票!ただ、それだけです。
【トヨタ - 48511-35150】
- ボデーには、KYB VD10 Toyota 48511-35150と刻印されています。
- 縮み側:265mm、伸び側最大長:425mm (共に下部メガネ中心からボデー上端中心部まで)
- 単にサイズ的にはフロントにドンピシャであり、カラーも12mmです。ただ、丈は若干短いのでスペーサが必要と思われます。
- これはハイラック・サーフの初期モデル (N60系) のものです。その当時、友人が強化タイプに変更し、外した後にコンテッサに合うか調べたものです。およそ、30年以上、ガレージに鎮座しています。
- ただし、縮み側/伸び側のころ合い&フィーリングがコンテッサと会うかを実車のテストをしてないので不明ですが、フロントに不向きと判断します (要は使ってはならない!) 。理由は軸重に違いであり、倍以上違う筈である。おそらくリアに向くと推測します。その際にメガネ部分のブッシュ&カラーを抜き取ればよいでしょう。
【KONI - 80A-1839 & 80-1840】
- この二つのモデルは、当サイト・オーナーは70年代に入手した「クーペ "L"」のそれぞれ前後に装着されていたものです。この品番は、コニのカタログにないし、旧い資料にも見当たりません。日野自動車のレーシングチームから「クーペ "L"」から譲り受けた前のオーナーはFETの社員であったこともあり、本当の特注かも知れません。いずれにせよ、形があれば、レストア&オーバーホールをしていただけれるのがコニのシステムです (参考:オーバーホール&アップグレード) 。それ故、大事に温存しています。
- 使用してましたが、今、手持ちのどれよりの伸び側に減衰力が強靭です。
- フロント:KONI - 80A-1839 - 縮み側:260mm、伸び側最大長:310mm (共に下部メガネ中心からボデー上端中心部まで)
- リア:KONI - 80A-1840 - 縮み側:260mm、伸び側最大長:420mm (共に下部メガネ中心からボデー上端中心部まで)
【KONI - 80B-2263】
- スバルレオーネ 1400~1600 (A22、A22E、A26E 1973年~1977/3)リア用。ストローク 110mm。ただこのストロークは若干広げることが可能です。この80B-2263の内部のバンプラバーは30mmあまりとかなり厚く、それを10ミリ程度にカットすればストロークは130mm程度になります。
- コンテッサのフロントに流用してます。ノーマルならば問題ありませんが、客単にローダウンしたコンテッサには不向きかも知れません。=> これについては、上記の内臓のバンプラバーが30数ミリあり、それカットすることでスロトークを伸ばせることが判明。
取り付けた状態:ショック・アブソーバ - 実践編 その2 - 問題はこのモデルは入夫できなくなってしまったことです。また、グローバルな製品でもないようです。ただ、稀にネット・オークションに登場したこともあります。実はそれで購入したものです。
- 下記、80-1551の流用も選択肢の一つですが、そこに記述のようにマッチングの課題ありと考えます。80B-2263同様にやや細身の選択を考えると、コンテッサ同様にフロント荷重の軽いVW空冷 (こちらを参照) のもの、あるいはミニのリア用 (80-1794) のものの流用は大いなる選択肢と考えます。国内でも専門ショップのサイトを検索すると使えそうなものが存在します。
【KONI - 80-1551】
- アルファロメオ ジュリア Bertone GTV、Junior系の流用です。(参照:FET ALFA ROMEO Giulia、車種別適応表)
- これは今でも、輸入元のFETから入手可能なことはもちろん、一般のショップあるいはアマゾン経由でも購入できるようです。
- 縮み側:268mm、伸び側最大長:417mm (参照:TEILeHABER:de)
- 古典的には、コンテッサ1300のリアに流用可能です。ブッシュの形状の類似性と内径が12mmなのでボルトオンでゆけます。
このコニはスポーツ、すなわち強化版も入手できます。すなわち、赤ではなくイエローのヤツです。使用感は個人的にはこちらの方が締まった感じ (レスポンス) があり良い感じでした。
取り付けた状態:ショック・アブソーバ - 実践編 その2
最近、KONI - 80B-2263は入手難になったので、このKONI - 80-1551をフロントに流用する方もおられるようです。ただし、コンテッサ用にカラーとブッシュを入れなければなりません。また、若干太いのでアームとの干渉に注意することが必要です。加工は不用でしょう。
尚、前後に1551を使った個体での試乗の経験では、日野純正同様にフロントはリヤより減衰力 (伸側、すなわち引張側) を若干低めにすべきと考える (KONIショックの減衰力調整機構説明 - 76,80シリーズ等) 。ただそれは、つけやきばとも言える解決策であり、他にモノがないという最後の選択肢のみにすべきです。要は伸び側はコニの特徴を利用して何とか調整できるものの縮み側は不可能であり、前後同じで良いのかということです。コンテッサクーペのフロント/リヤの荷重比が標準で40/60程度 (セダンはフロントがより小さい) であることを考慮しなければなりません。自車にそれをするかと問われれば、前後に共々1551を絶対に入れるべきではないと考えます。理由は40/60の前後比であり、フロントに1551を使用するならば、リアには縮み側のより強力なモノを、またリアに1551を使用したならば、フロントにはより縮み側の弱いものを必要と感じます。盲目がごとくの何がなんでもコニということは何とも情けない話し・議論であり、コニ独特の機能・動作を理解しなければなりません (別途、記述) 。
参考:いすゞ・ジェミニのフロント用 (2275) スペシャルDからアルファの新しいコニ・スポーツのスペシャルD (1551) に入れ換え
【KONI - 80-1551 Sports】
- 所謂、KONI 80-1551のスポーティ・バージョン、黄色のボデーです。(参照:FET ALFA ROMEO Giulia、車種別適応表)
取り付けた状態:ショック・アブソーバ - 実践編 その2 - 縮み側:268mm、伸び側最大長:417mm (参照:TEILeHABER:de)
- 上記のように、こちらの方が締まった感じで個人的には好きです。締めて固くすると言う意味以上のフィーリングの違いです。ただし、値段は若干高め、でもその価値に見合ったものは十分あります。
- これは未だ、試してませんが、推測としてフロントはノーマルの1551、リアはこちらのスポーツ版が良いのかなと思うが、これはあくまで人それぞれの問題です。
【KONI - 80A-2219】
- 日産、430系のセドッリク&グロリアのフロント用です。
- 最近では入手難となってます。ヤフーのオークションでも結構な価格になっています。
- コンテッサ1300のフロントに流用 (下記の結果を参照) 。ただし、取付は下部がメガネなので、それを引き抜いて、コンテッサのカラー (内径:12mm) とブッシュを入れることが必要です。
取り付けた状態:ショック・アブソーバ - 実践編 その2 - コニでなくても、430系のものは可能です。70〜80年代はモンローのタクシーを流用しました。理由は部品屋の奨めで、タクシー用は一般向けに比べて数倍の耐久性はあるとのこと、また価格の安いことでした。これは事実のようで、当時のラリー関係者の意見も同様でした。
- フロントに使用したものの、結構、突き上げを感じました。原因は縮み側のレートがコンテッサの倍以上もある強いもので、結果的にフロントには不向きと判断しました (要は使ってはならない) 。ただ、リアには丁度良い感じ、しかもやや硬めの縮み側となると分析します。
【KONI - 80C-2275】
- いすゞ、ジェミニのフロント用です。
- データによれば、縮み:277mm (コンテッサは同様に260mm) 、伸び最大長:410mm (コンテッサのリアは410mm) 。
- 日本ではすでに入手難であるが、グローバルにはオペル・カディットやボクソールなどと共通なので、今でも流通しています。以下、参考までに:OACARD。また、社外品の互換データは、こちらに:AutoPart。
- コンテッサ1300のリアに流用しています。ただし、取付は内径10mmのカラーとブッシュを取り外すことが必要です。そして、コンテッサ用のブッシュを入れること (オリジナルを参考に:新品は購入可能) 。
取り付けた状態:ショック・アブソーバ - 実践編 その2 - ストロークが若干短いので、気になる場合にはストラップの穴の位置を2cmぐらい短くします。因にストローク、伸/縮長さは、アルファロメオ ジュリア Bertone GTV、Junior系の80-1551とほぼ同じである。
【Gbriel 45039 C5MB/C5DA】
- 縮み:260mm (コンテッサのフロントは250mm、リアは260mm) 、伸び最大長:400mm (コンテッサのフロント&リアは410mm) 。ストロークの長短はコンテッサのそれにホボ同等です。
- このGbriel 45039 C5MBとGbriel 45039 C5MBC5DAは。米国レーシングチーム (Team Samurai) の1967年シーズン向けの個体に装着されていたものです。80年代のある時期、米国の部品屋で探してみたがこの品番では残念ながら入手することが出来ませんでした。
オイルか、ガスか?...やはりKONI (コニ)!...では、何故KONIか?
【参考文献】
- 日野自動車販売株式会社サービス部、コンテッサ1300 スポーツキットの手引き(4-2 ショック・アブソーバ、表-20、P27)
- (SE, Original 2012.2.29)
(Revised 2015.9.3)
(Revised 2019.3.25)
(Revised 2022.7.25)
- 本サイトのデータ、すなわち代替品/使用可能品例 (プロセスも含む) は、当サイト・オーナー、また情報提供いただいた個人の見識です。それはフォーム・フィット・ファンクション (Form, fit and function) というレベルのメンテナンスに於ける互換性を意味するものです。実際の使用にあたっては,個人差が当然あります。それを理解した上でご参照・利用下さい。代替品/使用可能品例については、情報提供は歓迎するものです。こちらからお願いいたします(実名表記にて)。
- 本サイトの知恵集(Tips)に記述してある内容は、あくまで日野コンテッサに関するアマチュアの経験です。自分の手を汚して自ら自身のコンテッサをメンテナンスするアマチュアのみがご参考下さい。他人に自身のコンテッサを委ねておられる方、あるいはプロフェショナルの方は、決して参考になりません。これについてご意見のある方はこちらまで(実名表記にて)。
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