トランスミッションのギヤシフターとノブのオーバーホールです。ハウジング、レバー、ブロック、ノブ、および関連部品含めて手を入れました。
おそらく多くのコンテッサのシフトレバーは次のように大きなサビは来てないでしょうが、すでに全体的な輝きを失せたものも見受けます。また、ミッション本体やリンケージのガタも当然のことながらあるでしょうが、まずはシフトレバー機構のガタもあるもので修正が必要と思います。
本来はシャフトなど再製作すべきでしょうが今回、ここでは簡易的にクロームメッキをトライしてみました。本来は硬質クロームメッキなどが必要でしょうは、まずは実車でその結果を検証したいと思います。
分解:まずは徹底的に分解する。



クロームメッキの準備:メッキする/しない部分を明確にしておく。コストにも影響、また後で組み付けにも苦労する

クロームメッキ完了:コスパの関係をよく考えよう、高望みをしてはならない!あるいはメッキ屋の言いなりにならないように!自分自身のしっかりした目標&要望を明確にしておくこと。

調整:クローム利用でクリアランスの調整、オイル&紙やすり (240番〜800番) で3時間余りの作業、忍耐の時間である。


クリーンアップ:Mothers他で表面のごみ取りとツヤ出し、ひたすら綺麗にする。



組付け:シャフトのセンタリング、スプリングの圧縮の強さに注意、リバースの入り具合を左右する、インテリジェンシーを必要とする、また唯一の力仕事!




まずはレバーの完成:喜びの瞬間!

ノブのシフトパターンの修復:経年変化で文字&パターンがくすんでいる。

まずは表面のキズ含めて修正&清掃後、大胆に表面に色を入れる。

数分でやや乾いたところで表面の塗料をきれいに拭き取る。

完全に乾いたらブレーキクリーンなどをティッシュペーパーに浸して表面の拭残しを丁寧に取る。

色はこのような修復用のペンシル型を使用。

ノブのシフトパターンの完成:一週間ぐらいしてさらに表面を磨くようにクリーンアップする。

全体の完成&取付:シフトレバー&ノブが綺麗に、これで戦闘準備オーケー!

ノブの固定のため、念のためにロックタイト (Loctite) の中強度を使用。
また、シフトパターンの方向性の調整は紙ガスケットで調整した。

(SE, Original 2017.11.18)
(Refined 2020.12.24)

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