足回りのボルト&ナット類をせっかく新しいものにしてもメッキ類が時間とともに色褪せてきたりサビが発生したりします。路面に近く、泥や水など過酷な環境にさらされているので当然と言えばそれまでです。
かなり昔の先人たちは、グリスを塗るなどしていた記憶があります。しかし、それはそれは当サイトオーナーとしては評価するものの自分流ではありません。
我が2013年型日野コンテッサが公道復帰した際に利用したのが、写真にある “FLUID FILM” と言う製品で、“液体シール” というものです。米国のMana Production社が開発・販売、防錆の専門会社で米海軍向けに展開したようです。
おそらくこの種のものはいろいろと市場にあるものと思います。本来の用途は、船舶、橋梁とか鉄塔など防錆目的であり、また、最近ではクルマの防錆などにも使われているようです (参考:Seacost Mazda、米国ニューハンプシャー州、ニューイングランドの雪の厳しい地域)。
2013年、公道復帰の際に、足回りのボルト類に吹き掛け、ウエスで染み込ませるように拭き取ると言う方法をとっています。その後のメンテナンスは、下回りの清掃の際に、ウエスで汚れを拭き取れば、光沢を維持できるようです。また時折、再度散布すれば良いようです。試しに購入した写真の64グラム缶で2年以上使えました。
“FLUID FILM” はスプレー式なので使い勝手が良いことです。購入は、Amazon.com、モノタロウなどで可能です。
【追加情報:これも良し (2018.8.10) 】
もう一つの防錆効果が期待出来る製品です。それは米国WD-40 Company製の防錆潤滑剤です。潤滑という意味ではCRC-556と似たようなものと見受ける方も多いでしょうが、CRC-556は潤滑の即効性はあるもののぐに乾いてしまい防錆効果が皆無と感じます。WD-40は散布したときにすぐわかりますが表面にひつこくまつわりつきます。上記のFLUID FILMのような感触です。その意味で対象物に散布し、表面を染み込ますように拭いてやります。FLUID FILMほどではないもののかなりの防錆効果を期待できるものと考えます。
そしてWD-40の利点がFLUID FILMにくらべて価格が安い、ホームセンターで購入可能なことです。
【水置換 - 最近知った! (2021.10.27) 】
数週間前、幕張メッセの展示会で新たな潤滑スプレーをデモしていた会社のブースで防錆性について話題になりました。そこで出た言葉が「水置換」です。その社の方は、「水置換」は機能に入ってない、すなわち、この製品は防錆向きではないと正直に述べていました。
それでは、「水置換」とは何か?検索するといろいろ出てきます。
「WD-40は「Water Displacement - 40th Attempt (水置換の40回目の試作) 」の意。ラーソンは、腐食防止を目的として、腐食の原因となる淀んで溜まった水を置換するための配合法の作成を試み、40回目の試作で成功した。WD-40は主として、様々な炭化水素から成る。...」
だそうであります!
もうちょっと、「水置換」について勉強してみましょう。
(Original SE, 2016.5.2)
(Added, 2016.8.10)
(Renewed 2021.10.27)
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