お役立ち:ホワイトリボン・タイヤのホワイトニング - 100円ショップに感謝!


 ホワイトリポンは、古今東西問わず、やはり白い方がベターです。コンテッサ1300現役当時は、汚れたホワイトリボン・タイヤは当然あったものの極端に黄ばんだものはなかったように記憶します。最近、イベントでよく黄ばんだホワイトリボンを見受けます。おそらくそれはホワイトリボン・タイヤのケアの知識不足と分析します。その原因は、安易なタイヤ・クリーナの使用にあります。すなわちケミカルが原因なのです。ブラックの表面は一見奇麗になりますがが、肝心のホワイトリボンの部分は黄ばみを発生させます。ホワイトリボン・タイヤには、現代のケミカルのクリーナ (よくあるスプレー式のタイヤ・ブラックなど) を絶対に使ってはならないのです。そもそもコンテッサ1300の現役自体は、ケミカル的なタイヤ・ケアは無かったのです。

安易なケミカル使用に注意!

 ここで言うホワイトニングはケミカルによる黄ばみではなく、主に経年変化による黄ばみを奇麗にする方法です。米国を始め日本でもクラシックカー専門のホワイトリボン・タイヤ専用のクリーナがあり、それはそれでよいが、庶民にとっては決して安くありません。ここで紹介するのは、リーズナブルな価格でホワイトニングをしようというものです。

 まず、下記の写真をご覧ください。右のタイヤは経年変化 (新品であるが長期倉庫保管) 、左のものは、これから紹介する方法でホワイトニングしたものです。

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まず、庶民の味方、100円ショップヘGo!

 それは何のマジックもありません。巷の100円ショップで、クレンザー系の洗剤を購入するだけです。ついでに、亀の子たわしと細手のたわしを購入しておきましょう。全部で,315円 (2013年当時) の投資です。

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 そして、ホワイトリボンの部分は細手のたわしでクレンザーでこするように黄ばみをとりのぞくべく根気よく洗浄、ブラックの部分は亀の子だわしで大胆にと言う訳です。

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教則本通り、世界の常識!

 結果は、このようにかなり奇麗なホワイトリボン・タイヤに仕上がります。実はこのクレンザーとたわしを使う方法は米国のディスカッション・ルームで常套手段として議論されています。高価なホワイトリボン・タイヤ専用に販売されているものを使わずとも、「クレンザーを使え」と書かれています。実は、市販のホワイトリボン専用のクリーナの成分はクレンザーのようです。

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イベントでは?

 そして、お披露目のイベントへと。今でもこのタイヤ、どこで入手したのかとよく質問されます (2013年当時) 。

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 下の写真は、2009年のJCCAのニューイヤー・ミーティングに持ち込む前日に旧い当時の5.60-13を30年ぶりに上記の方法で奇麗にしたものです。当時のままのタイヤでやはりおそらくケミカルが入れられてなかったのでしょう。このタイヤはひび割れ状態なので、コンクールにエントリーするという目的は達成したので、当然、その後、廃却処分しました。

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もちろん、普通のタイアのケアにも!

 このクレンザーによる洗浄は一般のブラック・タイヤにも効果あるようです。

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 以下のように自然なブラックになります。しかもその後、ワックスを含んだウエスで拭けば、この状態が長期に保たれることも判りました。ただ、シリコンなどのようにブラックらしいブラックではないことを理解する必要があります。

 近代的なシリコンなどを含んだタイヤ・クリーナは、インスタントにブラックになります。しかし比較的短期な効果で、結果的にプレスボー的な効果だけなのかも知れません。ただ、一度、使うと短期に効果が無くなるので、さらに再度使用したくなるという変な購買意欲を誘発する悪循環と勘ぐりもしてしまいます。重要な点は、一説によるとシリコン系はタイヤのゴム質に決してよいものではないという話もあります。これは別途、検証しましょう。ただ保護剤が入っているものもあるようですがこについては今のところよく分かりません。


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【警告:再度、ケミカルに注意! (2015.2.13) 】

 2014年12月に谷保天満宮で見学に来られたコンテッサのオーナーから、「おたくのホームページに書いてある方法でホワイトリボンの黄ばみを直そうとしたがダメだった」と、如何にもこのページの情報が役に立たないと言いたげでした。おろらくすでにケミカルを使ってしまったものではないかと断言します。その個体は一昨年、あるイベントで拝見しており、当サイトオーナーとしてはその様と判断しております。このような悲劇がないように、本ページの冒頭に明記してあるように「ここで言うホワイトニングはケミカルによる黄ばみではなく」であることをご理解ください。

 そしてその後、その方のコンテッサに更なる悲劇が、! それは伯爵夫人・コンテッサらしく「ホワイトリボン」にと、新しいホワイトリボンを装着されたそうです。そこに追い打ちを掛けるような悲劇が発生しました。主治医の自動車修理屋が丁寧にも一般のタイヤ・クリーナを吹きかけて納車をしたと、おそらく修理屋としてはプラシーボ効果と言えることをされ、その新しい「ホワイトリボン」は見事に黄ばんでしまったというダブル悲劇になったそうです。結果的に、諸々の理由があったようですが、「ホワイトリボン」に換えて、残念ながら一般のブラックウォールのラジアルを装着したようです。オーナー、さらに修理業者 (主治医?) 、共にある程度のインテリジェンシー (あるいは基礎知識) を持ってなければ難しいことだと思わされた一件でした。

【参考サイト】

(SE, 2013.7.21 改編)
(Added, 2015.2.13)
(Revised 2021.1.10)


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