今回は時代の進化を新ためて感じました。自分は正に浦島太郎のように思えてきました。
思い起こせば、中古の日野コンテッサ1300Sセダンを購入したのが1970年 (昭和45年) 、その当時のヘッドランプは4灯の東芝製の35Wのシールドビームでした。当時は何の問題も感じることなく普通にドライブしていました。
その翌年、待望の日野コンテッサ1300クーぺにアップグレードしました。これも東芝製のシールドビームでした。しかし、70年代半ばには仲間内でCibieとかCrelloのハロゲンランプが話題になりました。とても高価な時代でした。また、当時は車検に通らないとか街の検問でひっかかると、これは例えば、Cibieのレンズの綺麗なカットがダメだとか聞かされていました。今では信じられない話です。
しかし、70年代の後半と記憶しますが、待望のCibieを入れることになりました。それ以来、Cibieのレンズの独特なカットに慣れ親しんで愛用しています。シールドビームとは比較にならないハロゲンの明るさに驚嘆した時代でもありました。
現車の2013年の公道復帰の際には欧州から新しい同型のCibieを購入、バルブは信頼のスタンレーのハロゲン、外側にはH4 (55/60W) 、内側も同様にH1を入れました。高輝度バルブも選択できますが寿命の点であえてノーマルを入れました (ハロゲンバルブの寿命は輝度と反比例) 。
LEDバルブについては長い間、興味をもって検討していました。しかし、試しに作業灯などにH1を購入しましたが決して満足できず、まだまだハロゲンから替えるには至りませんでした。また、Cibieの4灯に下向きに使用してどうなるかの参考データ (Cibie独特のレンズカットとの相性) がなかったのも一歩踏み込めなかった要因でした。
しかし、最近の足車のメガーヌなどのプロジェクション灯を味わってしまうとコンテッサのハロゲンがさすがに暗く感じてしまいます。それより、プロジェクション灯は夜間のドライブに実に安全だと感じるのです。それに比べてコンテッサ、これでは夜間走行できない、危険と思うに至ったのです。
ネットをチェックすると、自分が "昔" 明るいと思ったハロゲン、現代の若い人たちの言葉は、"暗いハロゲン" から "明るいLED" に切り替えたという表現です。そう、自分のシールビームの一件と同じなのです。時代が進歩したのです。この言葉は考え方を変えてくれました。そこでいろいろチェックするとここ数年で大きな進歩があり、自分としては浦島太郎状態であることに気がつきました。
早速、チェック、評価の書き込みなどを参考に選んだのが "SUPAREE H4 LEDヘッドライト HI/LO切替 ファンレス 車/バイク用 CREEチップ搭載 DC9-32V 6500K ホワイト 一体型 ledバルブ 2個セット 三年保証" 、価格もこれならばダメ元でイイかと、評価に書かれてる内容がかなり堅実なのも好印象、決めては、不具合などあれば三年保証なので、交換して貰えば良いとのコメント、そうか、で決めました。まずは考えるよりも迷ったら購入してから考えようという人生なのです。
さて以下に画像で取付結果までをリストします。
アマゾンから注文後12時間で届いたパッケージ:
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ボックスをオープン:
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現車のスタンレーのH4バルブとツーショット:
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Cibieに取付けた状態。特に問題なし、ただし、若干、やはり丈が長い:
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Cibieのレンズ面からLEDバルブをみるとこんな感じ:
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Cibie純正の防水キャップを取付けた感じ。一つ、注意、LEDバルブの径が一回り大きいので一筋縄でCibieの強靭なキャップに入れにくい、キャップをヒートガンで温め、CRCを吹いて入れたらすんなりと入った:
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比較のために今まで使用てきたH4ハロゲンの照射状況 (昼間) 。焦点の中心にある青印はチェック用:
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そしてH4 LEDの照射状況 (上と同様、昼間) 。とにかく明るい、左サイドも照らしている様。焦点についてはパターンがダイブ違う様、しかし、高さ的には大きく違ってないのでこれで調整せずにまずはオーケーとする:
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前面から見るとこんな感じ、満身で輝いているみたい、白の6500Kの仕業か:
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これはハイビーム、問題発覚、ハロゲンのケルビンがやはり黄色ぽい、6500Kの白のLEDとミックス、違和感あり!:
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前面から見るとこんな感じ、やはり、色の違いが明確、ハイビームはそんなに使わないので取り敢えずイイか!:
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そして夜間の状態、自宅前の通りで照射の感じをチェック。確かにハロゲンとは比べ物ならないほど良い。これは使える!とにかく、安全第一:
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実際に走行した際のドライブレコーダの画像、ハイビームもあり。これ暗く見える様だがカメラのせいだと思う、実際の人間の目ではもう少し明るめに映る:
最後に全体的な印象:
- 確かにネットに書かれているようにプロジェクション灯ほどではないがハロゲンよりは明るいことは事実。
- Cibieの独特のカットよりはLEDバルブの独特の配光が優先されるようで配光がダイブ異なる。しかし、それはあまり問題に感じない。
- 消費電力が30W以下なのは絶大な効果、55Wのハロゲン、左右で110Wになり、オンの際には100rpmほどエンジンアイドルが下がる。これが無くなったのは非常によい。
- 熱の問題 (ファンレスなので) 、これは実際のところチェックしてない。ただし、コンテッサの場合、エンジンルームでなく、走行風が直接ある場所なので冷やせてるのかと思う。ただ、国内大手メーカーのWEBサイトにあるように交差点待ちなどの不要な際は消灯するよう勧めていることは受け止める必要あるだろう。実際に実践している。
- 4灯のLEDとハロゲンの色の違いは要注意。今回の場合、H1ハロゲンも6500Kにすれば違和感も無くなるだろう。本質的な問題では無い。
- LEDバルブはまだまだ進化するだろう、数年したら新たにイイものを手にできると考えればよい!
- 取り敢えず、グロ〜ボックスには今回はずしたH4ハロゲンは入れておこう。
- Cibieのランプボデー、外したついでにレンズ内側と反射鏡をクリーンアップしておこう。清掃方法は以下に:
お役立ち:大胆な方法 - Cibieヘッドライトのクリーンアップ
以上です。結果は今のところ良いです。最近、陽が落ちるのは早くなり、例えばビ筑の帰りはどうしても途中で暗くなります。歳をとったこともあり、安全第一で夕方&夜間はなるべくコンテッサでの一般道での走行は避けたいのです。それを少しでも補助することができそうです。伝統的な気に入っているCibieの独特のカットが薄れるのは残念ですが安全優先が第一です!
(Original SE, 2020.11.7)
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