大分昔の1980年代半ば、カリフォルニアに居た時です。塗装などの際の剥離剤の話しが話題になりましら。そこに居たクルマ専門の友人が、「剥離剤でが剥がした後にすぐの錆びる。それを防止するためにBaking Powderを使っている。それは誰でもしている!」と、“Baking Powder” それはベーキングパウダー、ふくらし粉、どこにでもある、スーパー、はたまた台所の片隅にあるものです。
早速、近所のスーパーで購入したのが、“ARM & HAMMER - Natural Baking Soda For Baking, Cleaning & Deodorizing (ベーキング、クリーニング&消臭のためにナチュラルベーキングソーダ) ” 、そう言えば、このパッケージングの図柄はどこかで見た様な気がする至極一般的なものでした。ようはベーキングソーダ、なんてことないふくらし粉であります。
Baking Soda=ベーキングソーダ、それは重曹 (重炭酸ソーダ = 炭酸水素ナトリウム) であり、最近では、家庭の主婦でも様々なクリーニングにも使っているものです。でもすごいのは、この “Baking Soda” に書かれている商品の機能に Baking (ふくらし粉) の機能に加えて、キッチンでのシンクを傷つけることなく土壌などを洗い流す、風呂場での汚れ落としや石けんカスを落とす、また生ゴミのニオイ消しなどをちゃんと記述していることです。
当然のことながら剥離剤使用後の錆防止については何も書いてはありません。しかし、90年代のある時期、行きつけの鈑金塗装屋でこのBaking Soda=ベーキングソーダを試す機会がありました。通常は剥離剤を掛け地肌を出すと何時間もしない内に錆びが浮き上がって来ます。しかし、地肌になった直後にベーキングソーダで水洗いしたものには錆が出て来ないということが明白になりました。
そしてその後、2000年代、当サイトオーナーの現車のリノベーションの際に剥離剤の処理 (右の写真) に加えて、同様にすぐに錆の発生するサンドブラストの処理をしたもの (下の写真) であります。ベーキングソーダを染み込ませた雑巾で表面処理を施してみました。これをした結果、そのまま地肌のままでも次のサフェーサの工程まで数ヶ月に渡って錆は発生することはありませんでした。もちろん、室内保管での話しです。
以上、当サイトオーナーが、一般的には旧車などの錆処理には語られていないようなどこにでもある “重曹 = ベーキングソーダ” を実際に使っている感想&結果です。化学式などの面倒な話しはしませんが、グローバルな旧車の世界でのTips (知恵・裏技) となっている例です。これを信じるならば試されることをお薦めします。
因に、グーグルで “錆 重曹” で検索すると面白いコンテンツが、さらに “錆びた鉄釘までいれる理由が知りたいです” のように日本料理そのものと重曹との関係もクルマとは縁のなさそうな料理の世界のお話が語られております。また、“baking soda rust prevent” で英語のグーグル検索の結果のサイトでも、「Why does Baking Soda Blasting prevent rust? (何故、ふくらし粉はブラストの錆を防止するのか?) 」のように実に興味深いものが発見することが出来ます。
(Original SE, 2015.2.21)
(Added, 2015.3.6)
(Improves 2019.11.30)
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