ワンオフ・パーツ:オイル・フィルター・アダプターの制作


オイル・フィルター・アダプターの制作

 日野コンテッサのオイル・フィルターが市場から消えたのは80年代です。90年代のある時期、自分のイメージを描いているアイデアを現物に出来ないかと、行きつけの老舗の内燃機屋(製作依頼先:東京都目黒区、近藤内燃機)に相談してみました。その要件は以下のようなものです:

  • 日野のアルミのボデーは強度がないので (油圧が上がり、割れた経験あり) 、そこに負担をかけないようにする。そのために、ボルトを新たな強固なベースに締め込むようにする。そのベースはアルゴン溶接でしっかりと固定する。
  • フィルターには日産 SR20DEを使用。これは当時、ファミリカーだったアベニール用で手元にあったからだ。
  • イベントなどでの、見てくれを考慮し、外見上,元のようにする。その為に、コンテッサのフィルターのカバーを付けられるようにしておく。

 そして、図面を創っていただき、二日後に出来たのが以下のようなものです:

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全体がこの4点、ボデー、ボルト、フィルター、そしてケースから成り立つ。シンプルこの上ない。

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主要部品はこの二つ。ボルトは日産用のピッチで加工。
トヨタ用のピッチを切れば、トヨタぼフィルターが利用出来る。

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アルゴン溶接が実に上手く出来た。担当したのは若い人だったが、今でも感心する出来具合

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当時の日産のアベニールのフィルターを取り付けるとこのようになる、目論み通りの出来ぐらいである。

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フィルターのケースを入れてみる。

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見事に、収まった。お釈迦様でもこの中に日産のフィルターが入ってるとは思うないだろう。

 現在(2012年10月現在)は、「本命コンテツ」が完成するまで、挨拶代わりに使っている「コンテッサ1300DX」に装着しています。フィルターは、SR20DE用に代えて、バネット・ディーゼル用の容量の大きなものを使用しています。理由は経験的にこの方がどうも洗浄能力が高いように感じているためです。

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(SE, Original 2012.10.27)
(Refined 2020.6.26)

One Off Oil Filter Adptr


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