1994年3月、オーストラリアのゴールドコースト (Southport, Queensland, Australia) 在中のクルマ愛好家から突然、お便りをいただきました。それは近所に日野コンテッサがあり、そのオーナーがレストアになかなか手がつかず、買い手を探しているとの内容でした。オーナー氏はオーストラリアらしくオパール鉱山の仕事で何ヶ月も自宅に戻らないそうです。当時のオールドタイマー誌から情報を得て当方に白羽の矢が立ったようです。
この個体は、車台番号:PD100-521016、これから推測すると1965年 (昭和40年) の生産・出荷、エンジン番号:GR100-323669であり、これは貴重なマッチングカーに間違いありません。外装の塗装は白に塗り替えたようで、オリジナルはスモークブラウン (E98) と推測します。ミッションは3速コラムです。モールやシートなどの艤装で分析すると、おそらくオーストラリア向けの輸出仕様と推測します。当然、ニュージーランド生産の個体ではありません。
細部をみますと、日野自動車から見放されたコンテッサ1300の典型として代替部品など使えるものは何でも使うもので苦労の跡をみることができます。
当時、当サイトオーナーが所属していた日野コンテッサクラブの中でチェックしましたが手はあがりませんでした。それから四半世紀前に近い年月を経て、この日野コンテッサ1300セダンはどのような暮らしをしてるのでしょうか?思いを馳せるものです。まだマンゴーの木下で南十字星をあおいているのでしょうか?
以下の当時の写真です:
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