日野コンテッサ1300を最初に購入したのが1970年の半世紀近くの昔でした。表題の暑い夏ですが、確かに昨今のように高温でなく、30度を超えるととても暑く感じた時代です。
そのような時代ですが、60年代半ばのクルマにもメーカーはオプション設定 (ヒーターもオプションのクルマもあった) がありました。日野コンテッサ1300も例外ではありませんでした (参考:純正 日野コンテッサ1300 東芝クーラー) 。
当サイトオーナーは好奇心で中古の純正東芝クーラーを購入して取り付けました (上の画像) 。後部のシートの後ろの棚に取り付ける、所謂トランクタイプでした。ラジエータも50%増しくらいの大型、冷却ファンのプーリーは風量を増やすために直径の非常に小さなものでした。
さて、効き目はどうだったか?一言で非常によく効きました。外気温が少し低いとリヤのガラスが曇るぐらいでした。走行パワーのロスについては、明確な負担を感じたものの、こんなものだと、当時はそんなことより、我がコンテツにクーラーありの喜びの方が勝っていたのです。
しかし、良い時期は長く突かず、ガス漏れが多く発生しました。一夏もつどころが何度か修理工場に行きました。それを克服するだけの知識や技術は自分にはまだありませんでした。
そして最大の欠点は、エンジン回転が3千も行かないうちにブオーとファンが雄叫びをあげることでした。そして大きなコンプレッサと大型ラジエータで後部が極端に重くなり、交差点のターンでも尻がもって行かれ、コンテツ独特な軽快な走りがなくなってしまいました。
そんなこんだである時期からは使用しなくなりました。重量が重いはず、日産のセドリックとまったく同じ何もかも大ぶりな東芝の日野コンテッサ純正クーラーだったのです。今の時代であれば、技術の進歩と軽自動車などの効率のいいものを流用して実践的な解決ができると思うものです。