少し前ですがヤフオクで大枚一枚を投資したホイールがデリバリーされました。
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手にすると、説明の14インチでなく13インチでありました。材質が予想通りマグネシウムでした。またPCD120のコンテッササイズも確認できました。こんな腐り果てたブツをどうすのかということです。家人がみたらゴミ以外のなにものでありません。
実はこのホイールと同種のものがここ2〜3年でヤフオクで2度出品がありました。
一つは13インチ8.5Jの2本組、ダイハツP5 プロトタイプ 専用マグホイール、これは昨年の5月で五万円、これは落札されませんでした。しかし、同じものに見えるものがある社で "レア物各種マグネシウムホイール放出" 応談で販売されています。これも "ダイハツ P5 スポーツプロトタイプ用 マグネシウムホイール" 、こちらは10Jとあります。ヤフオクのものと幅が異なりそうです。
他の一つは、やはりダイハツP5として前後セットでした。正確な幅は忘れましたが、前後違うものでした。こちらは確か価格が10数万だったような記憶があります。こちらも残念ながら落札にはいたりませんした。
しかし、こんなものが今になって市場に登場するのは面白いものです。
これらの共通していたことはいずれもPCD120と当時としては日野コンテッサ1300とマツダルーチェのサイズでした。後にホンダも空冷の1300以降、シビック、アコード、そして軽自動車へと長期に渡って継承しました。とにかく別物であることは明白です。
個人的にはデルコンテッサのホイール (Huffaker Engineeringのパターン) に似たデザインと思っていました。その意味でも興味がありました。手にするとやはりそのように思えます。しかし、ダイハツによるとP5のマグネシウムは神戸製鋼だそうです。デルコンテッサのそれは品質がとてもおよばないアルミ製です。
実は2019年5月の人とくるまのテクノロジー展に展示されたダイハツ P-5で色々検証させていただきました。また、後日、そこで名刺交換いただいた技術者にも質問をなげかけました。それはダイハツとして何故、PCD120だったのかということです。これは今だ、明らかにできていません。
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人とくるまのテクノロジー展でのダイハツP5のホイール (フロント)
ただそれだけの理由でそんなものを手にしてみようとポチってしましました。浦島太郎のような心境であります。でもそれだけでは投資に見合わないと考え、勝手に理由を考え、マグネシウムホイールのリストアをしてみようと勝手な目論みを設定しました。所謂、このホイールは実験台です。綺麗になったら、テーブルにでもしようかなと考えています。
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このダイハツP5専用マグホイール、どうも日野コンテッサ1300に似合うのではないかと常々考えていました。早速、チェック、以下のようです、なるほど、自画自賛ですがよく似合います。柔なイメージのコンテッサには結構男っぽいハードでシンプルなのが似合います。
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折角ですからデルコンテッサのホイールを参考までに下記に、やはりこの当時のGenie CorvairのHuffaker Engineeringのパターンをコピーしたものは自分としてはコンテッサ専用ホイールの原点です。いくらワタナベのホイールが日本の旧車界でスタンダードになろうともそれは柔すぎてコンテッサには不釣ありであると感じています。やはりシンプル&無骨さが似合います。
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(追加情報)グーグル検索で ”アモン自動車 ホンダS600改” の販売写真のデータに "エンジン13Bぺリ、足回りF・R共4輪ディスク・ピロポール化サス(KONI,F3用レースサス)、アルミワタナベダイハツP5専用マグホイール等" とあり、写真でみるかぎりワタナベでなく、明らかにダイハツP5 専用マグホイールです。しかし、こんな風に流用した輩もいたのですね!なるほど、そう言えば、昔、デルレーシング製のデルコンテッサのホイールを同じPCD120のマツダコスモ (L10B) に流用した方もおられたことを考えれば不思議ではなく、必然の結果だったなんでしょう。今のように軽合金ホイールはなかった時代なのです。