昨日のみんカラ、パパンダさんのブログに”Tokyo Coffee and Cars 開催"とありました。そういえば、ここ数日、"Tokyo Coffee and Cars" が目についていました。しかし、よく分からず無視もしてました。
ブログをよく読むと、なるほど、ラルフローレンのサポートで10月25日に東京プリンスホテルで開催、今回は英国車がテーマとか、そしてラルフローレンのコーヒーワゴンが無料でコーヒーをサービス、場所柄、ガーデンアイランド・カフェで朝食も楽しめるようです。そしてその後も毎月テーマをもって開催されるようです。
パパンダさんとのコメントのやりとりでは、このイベントは米国をはじめ世界中でかなり前から開催されているようです。なるほと、それが日本でも、しかも東京プリンスホテルとは最高のロケーションであることは間違いありません。
そこで思い出したのが、東京プリンスホテルは、旧くはCCCJなんかもギャザリングやコンクールデレガンスを行っていたと思います。CCCJは雲の上の存在ですが、我々昭和車の世代はなんと言ってもTACS (東京自動車クラブ) のイベントです。日本で庶民目線でのクラッシックカーイベントを確立、今で言う、JCCAです。その最初のニューイヤーミーティング (NYM) が東京プリンスホテルだったのです。(画像のプログラムを参照)
時は1977年1月23日、プログラムの表紙には、2nd Classic Car Festivalとあります。では、1st?それは前の年の6月、筑波サーキットでのスピードイベントでした。表紙にはその際の英国車が多く載っていますが、僕らの国産車も沢山参加してました。よく見るとブガッティもありですごい内容です。この時、コンテッサ1300は自分と友人の2台でした。
さて、1月23日の東京プリンスホテルは、当時、自分たちで組織した日野コンテッサクラブを代表して出品車3台 (コンテッサクーぺ&セダン、コンテッサ 900) を手配し、現場に参上しました。しかし、この記念すべき日は予想もしない大雪が降り始め、参加者の間では後々の語り草となりました。
有名人 小林章太郎さんは1928年ライレー ブルックランズがローダーで登場しました!大勢の人が取り囲みました!
プログラムになかった1924年ブガッティT-22ブレシア、この車両含めて雪の中のパレードを敢行しました。誰も彼もが筋金入れだったようです!向こう側に小林章太郎さんの1928年オースチンセブンが見えます。
ボンネットに雪が乗っかったコンテッサクーペ、隣のジャガーにボンネットには雪がない、おそらく暖かいエンジンのせいかも、この個体は筑波のスピードイベントにも初回からいつも参加していました。
そして翌年の第4回のプログラムの表紙は雪の中の英国車たちがフィーチャーされました。
筑波のスピードイベントや東京プリンスホテルでのギャザリング、これには東京自動車クラブのオーナーであった鈴木正吾さんのご努力が大きかったと考えます。
鈴木さんは大磯プリンスでのジムカーナ他でのスピードイベントなどがメインでないようで作曲含め音楽あり、文筆ありと、実は真の文化人と呼ぶべきとお方だったと理解しております。それゆえに、画像のようにNYMでも筑波のスピードイベントに世界のクラシックカーを集め、且つまだクラシックカーとは言えない60年代の日本のクルマも仲間に入れる発想があったのだと考えます。正に日本の旧車文化の黎明期を築いた訳です。将来を見越した氏の先見性と包容力に感謝しております。
そんな意味で個人的には東京プリンスホテルは旧車イベントの聖地と思う訳です。もうなくなりましたがJCCA NYMはこの東京プリンスホテルから始まったのです。
今回開催する”Tokyo Coffee and Cars”、ぜひ、長続きしてそれなりのステータスを確立することを望むものです。鈴木さんのように文化感をもって、地道が肝要と考えます。また機会あれば日野コンテッサ のようなマイナーなクルマでも参加できる雰囲気があれば良いなと思います。
さて、もう一つ、それは今回のスポンサー、ラルフローレンについてです。なぜ、世界でこのようなクルマの文化的イベントが何故できるかです。おそらくクルマへの歴史&文化的解釈と考えます。ラルフローレン コレクションとよばれるクラシックカーの膨大な資産も所有しています。
2011年にパリでラルフローレンのコレクションを展示する ”L'ART DE L'AUTO MOBILE (直訳:自動車の芸術) ” がありました。私ごとですが実に偶然でそた。パリに出張した際に運良く展示会場を訪問しました。本当に偶然で地下鉄の通路の壁に画像のようなポスターがありました。これは行くべきとその日の晩に見学することができました。写真撮影は禁止だったので何も画像には残していません。ただ、記憶にすばらしい会場の雰囲気 (特に建造物) と素晴らしい個体を心に留めました。正にすべてがアート:芸樹、圧巻でありました。ネットで最近になって報道されていることを知りました。
以下ににいくつか参照しておきましょう。ポイントはラルフローレンはこのような歴史ある文化的なとんでもない資産をもって事業をしていることです、単にモノをデザイン&販売することだけではないのです。実に奥の深い経営理念です。よくある成金趣味ではない真の金持ちというものは?こういうことを言うのでしょう!
Ralph Lauren Car Collection Paris Exhibition - Photo Gallery
https://sportscardigest.com/ralph-lauren-car-collection-exhibition-photo-gallery/
RALPH LAUREN classic car collection paris
https://www.google.com/search?client=safari&rls=en&q=RALPH+LAUREN+classic+car+collection+paris&ie=UTF-8&oe=UTF-8