何時もの光景です。今回は8月末のビ筑第3戦 (8/23) と一昨日 (9/19) にISDC練習会の2回分のクリーアップです。
何時ものようにまずフロントタイヤを外し、目視と手の感触で総点検です。今年はほとんどが雨にたたられているイベントで今回も例外でなくフェンダー内はそれなりの汚れです。洗剤を含ませたタオルで汚れをとります。ワックスは前回入れているのでパスです。そしてボルト&ナット関係の防錆処理 (WD40) です。
今回は左側のテンションロッドのブッシュにとんでもない損傷を発見しました。画像のようにちぎれていました。およそ7年余り8,000kmの走行です。実はここのブッシュ、2013年に公道復帰する前に組んだまま数年ジャッキアップした結果の変形なのか走る前からヒビが入りました。今回ばかりは疲労して完全にちぎれてしまったようです。やはり競技走行後の下回り&パワートレイン関連の徹底確認は重要とあらためて感じました。
交換後は画像にようにシャキッとしました。今回はすぐに地べたにおろしたので変形が少ないのですぐにはヒビが入らないことを祈ります。
以下の画像は新旧ブッシュの比較です。結構、ヘタっています。気になるのはこれで走りがどうなるかということです。
このブッシュはコンテッサ の操縦性に大きな影響を持つ部分です。ウレタンブッシュなどのように硬いものですとアンダーが強くなります。昔の日野の技術ペーパーによるとこのブッシュはアンダー/オーバーステアを制御する機構の一部となっています。事実、80年代、ウレタンを入れた際には曲がらないコンテッサとなってしまいました。
今回、気になるのはこれで走りがどうなるかということです。おそらく以前よりは若干ヤワになったと思います。それなりの結果が出るのでしょうか?これは今週末のビ筑第4戦の前日練習会で試すことになります。楽しみです。
そして、冒頭にあるように9月18日 (土) のISDCの練習会イベントに参加しました。日野自動車のライバルのいすゞ自動車の社内の関係者が主宰しているジムカーナ練習会です。実は日野自動車の関係者からの紹介でのエントリーです。
さて、なぜ、今週末走るのにISDCに向かったか?それはちょうど、渡りに船、つまりすぐにもテストしたいことがあったのです。先の "人車共OH中 - TC1000走行、露呈した問題の解明" に書いたパワー40馬力の解決策の確認でした。
時間のなかったので当日フル参加はできず、午前中最後の走行にかろうじて間に合いました。往路&帰路でもチェックをしました。ジムカーナ場では今までの加速やアクセルコントロールの違い&改善度のチェックをしました。
問題の本質は "スロットルバタフライ開度 = 良い混合気" であり、おそらく2013年公道復帰の時点から完全ではなかったようです。詳細が別途書きたいと思いますが、要はアクセルペダルに踏み加減に “未体験ゾーン” らしきものがあったようです。そのゾーンを使うことなく今まではジェットなどのセッティングしていたと分析します。それがTC1000で走りに感動がなかった部分と勝手に妄想しています。
ISDC参加の際の走行でその感覚が異なること排気音も違う、おそらく前みたいに発進の際の黒煙も少なくなったと思います。ジェットの選択は変更してそれなりに走りに変化ありましたが、まだ少々テストする必要があり、それは今週末に期待したいと進めています。
さてISDCイベントではドラマがありました。当時、夢のクルマであったいすゞ117ケーペが待っていました。オーナーさんは若い方です。コンテッサが来るということで現代車での参加をわざわざ117に替えて筑波まで来られたことのことです。自分がパドックに停車するとすぐに挨拶をいただき早速クルマを移動してツーショットとなりました。
丸目タイプの最後の個体だそうで実に綺麗なボデー&カラーでした。この方は午後は参加できないとかで、昼の弁当の時間を同じテーブルで三密ですが短い時間での会話を楽しみました。次に機会あれば時間をとってゆっくりとお話ししたいです。
117のオーナーさん、ISDCの皆さま、ありがとうございました。
以下はそのツーショットです。やはり117は素晴らしい、昔、”いいなクーペ” と仲間と呼んでました。コンテッサ1300に比べて数次元の上の設計&製造エンジニアリングは実にうらやましいものです。パワーも倍位以上、それで今もっていすゞから部品が出ることであります。またいざと言う時は共通部品が世界中にあることのです!
そういえば117のウエザーストリップ (ドア&リアの窓) を少し前まで長い間使ってました。長さとか角がピッタリだったのです。