人生、楽なこと無しの例え、そのままの日々です。先週の "2021.3.14:人車共OH中 - 必要なルーチン作業 (2)” の記述にコンロッドの問題だけでなく時間をかけてクリーンアップして丁寧に黒の耐熱塗装したブロック (エンジンシリアルナンバー、GR100-102874) 、実はこれも内燃機屋さんから一緒に不合格が出されていました。1&4番のキャップが規定値以内の円でなかったのです。
それがなぜそうなったかはまったく不明です。コンロッド同様にこのブロックは自分でまだ使ったことがないのです。昔、これで走っていたのか、あるいは保存していた状態で悪くなったのか不明です。内燃機屋さん曰く、街乗り程度だったら良いけども、…しかし、ボクのことをよく知っているので明確に使用することを否定。また修正できない訳ではそれは大変なことで、ボクの懐具合を長年理解いただいていることでそれも薦めませんでした。このような発言は初めてなく何時もそれに従っています。
そう残るは “他のブロックを持って来い!” ということです。そこで急遽、昔、使っていたエンジンを出しました。上の画像のこのエンジン、もともと現車を購入した際に搭載されてたものです。BREのもので若干のオイルラインの追加やカムメタルが入っているものです。また、オイルパンの所謂2個1のディープで本格的なバッフルも入ったものです。
購入した当時は前オーナーがトヨタK型エンジンの75mmピストンを入れていました。また、ライナーは水の流れを変えることになるボア アップ用の厚いのが入っていました。しかし、ボア アップのエンジンの耐久性は無く、購入当時でおそらく50馬力程度のフィーリングだったと思います。その後、自分が安全をみてトヨタK型の73mmのピストンにしてしました。その際の加工も今、お願いしている内燃機屋さんでお世話になりました。40年近く前に話です。
上の画像はエンジンシリアルナンバー、GR100-106241のようです。これはかなり最終の番号です。と、言っても1966年 (昭和41年) 製と推定、その当時のコンテッサ1300Sあるいはクーペは似た様なシリアルナンバーであることがデータから理解できます。
そしてこのエンジンの象徴的な点が上の画像にあるように “8” とマーキングされています。実はシリアルナンバー:GR100-107358のブロックも温存してるのですが、それは “2” とマーキング、また同じ様にオイルラインの目くら蓋が白くペイントされています。これが当時の日野自動車がカリフォルニアのBREに送る際にマーキングしたのか、あるいはBRE側がしたものか大いに想像が膨らんできます。すなわち何を意味をするのか、壮大な謎解き、でもコンテッサ・ネタなんて実にマイナーなもんです。
上の画像はクランクとコンロッドの光景です。クランクのカウンターのところを磨いた (及びドリルホール) 部分、これはバランス取りのためで今お願いしている内燃機が当時加工した部分です。また、コンロッドの下部を削ったのは自分がバランス調整したものです。多分、3番コンロッドを基準に他のコンロッドを調整したようです。いずれも80年代の話です。
そして上の画像がこの日、取り外した部品です。このエンジンが73mmピストンですが、最初はノーマルカム、そしてカムをENGLEのリフト量が12mm超えのとんでもないへと発展して行きました。その間、オイルラインに水を回したりで、分解&清掃もしました。そして最後が一番力強く感じた40度越えのタイミング設定とスーパーとラップの使用でした。これで圧縮爆発圧力の高さに耐えられなくなった疲労したヘッドの破壊 (2-3貫通) でした。ヘッドは剥がしていたものの腰下の分解は今回が初めて、一見、綺麗に見えますがなかなか興味あることを発見、これは別途書きましょう。
そして最後はお決まりのライナーを抜く作業です。抜いたライナーも検証が必要です。
さて、このブロック、内燃機屋さんの試験をパス出来るでしょうか?再度の挑戦です。