"素顔の伯爵夫人” ことブルーコンテッサセダン、2009年、公道復帰を気にさまざまなイベントに参加しました。ヨチヨチ歩きの幼児のごとく、皆さん、いろいろ、暖かい眼差しでお声がけいただきました。
イベントや街角、いろいろな質問、珍問、あり。そしてマニアのこだわりか! 稀なクルマ故なのか、とんでもない理解(誤った先入観)もありました。でもすべて許せる!幸せもののコンテッサです。
以下はその際の特に印象的な質問、それに対しての回答集!:
このクルマ走るんですか?ここまでどうやって来ました?
(回答1) 我が家はここから歩いても10分くらいなので一生懸命押してここまで来ました。(ウソ!、対応に困ったので...)
(回答2) 外観や内装はノーマルでも外から見えないシャシーやエンジンは現代の技術と部品で徹底的且つ飛躍的に走行性能を改善させ、当時以上の性能。一日1,000kmのドライブも出来ます。
これ現役ですか?
(回答) もちろんです。今でも150キロ出ますよ。
ミラー、社外品じゃない?
(回答) 回答不用!:純正ミラーでも、磨きすぎたメッキの質を見て。余計なお世話!
当時、FMラジオありました?なかったですよね。
(回答) 純正は温存、ドライブを楽しむためです。
サイドマーク(フロントの左の欧州のコンクールデレガンスの名誉大賞の記念タイプ)、これセダンについて無い筈!
(回答) 回答不用:残念ながら、その方の知識不足!
シートベルト、当時はついてなかったのでは?
(回答) 日野はオプションで発売最初からありました。(先代のコンテッサ900でもオプションであり)
当時、ハロゲンはついてなかったヨネ!
(回答) 東芝のシールドビームは温存、今の時代の走行に向かない、それにレンズのデザインも悪い。格好いいミケロッティ・デザインにはこのシビエしかない。
日野の純正フォグだ!(レンズに小さな日野マークのステッカーを見て)
(回答) 正直に、昔の小糸です。日野のロゴは自作のステッカーを貼っただけ。
フロント左サイドのContessa 1300オーナメント、これモールとの間が狭ますぎだ!
(回答) 回答不用:本人、何を言いたいのだ!いずれにせよ、仔細なことを指摘する輩が多過ぎる!
こんなミラーついてた?(砲弾ミラー)
(回答) 純正は温存、側によってひっかける人がいるので。トランクの中にしまってあります。
オリジナル、すごい!(外観を見て、そして次に登録ナンバーを見て)何だ、“一桁”ナンバーじゃないのか!
(回答) 回答不用:勝手なお世話。うるさい!
これフロントの車高、上げすぎてない?
=>回答不用:多くのコンテッサがフロントをやたら下げ過ぎているのです。それが普通に見えるようなってしまったようです!残念ながら「贋作」しか見てない輩があまりにも多すぎますね!
後ろのエンジンとラジエータを見ると、決まり文句が「オーバーヒートしませんか?」
(回答) このクルマは基本的にオーバークールです。本当なんです。強大な6枚ファンがついてます。
このホワイトリボン(太めの)、どこで買える?
(回答) 中近東、南米でまだ売っている。買う気になれば買えます。
4番プラグを外し、アイドリングさせ、3気筒でも普通に回る!普通はこうな行かない!
(回答) エンジンがちゃんとしてることを、見せるために時折デモしていました。
レーシング(大したことない程度に)させると、コンテッサを知る人は何でこんなに静かなんだと驚く!
(回答) 三枚ファン化とタイミング・ギアにオイルを回すようにしたため。コンテッサを持っていても、多くの人がその知らない対処方法です。しかし、音の違いだけはすぐ分かります。特にコンテッサをならべた時は比較できるので面白い状況になります。
日野のステッカー(バンパー/日野の品質保証/無鉛など)も当時のままついてるし、外観、これでいい、最高、きれいにすることは簡単なんだから!(レストアなどしないものより良いとの意味)
(回答) これこそベストな褒め言葉!左三角窓の日野のオーケーマークやリアバンパーの日野ステッカー、これは超貴重だそうです。それとフロントウインドウのブルーの日野オリジナルステッカー (品質表示) 、これも最近がレプリカが出てるそうです。レプリカとは違う勲章みたいなもの!ナンバー灯の日野コンテッサステッカーも同様。
部品がないでしょ、大変ですね!
(回答) いやいや、コンテッサほど部品に困らない旧車をありません。なぜならば、生産中止後、すぐに日野は戦略的に部品供給しなくなったので、お陰で当時からすぐに苦労を味わったで、すでにあらゆる代替え部品のノウハウが付きました!
外観、ボデーのラインがちゃんとしている!
(回答) レストアしてプレスの感じが無いクルマが多いので、これもベストな褒め言葉!
ドアの閉まり、当時のトヨタや日産はこうではなかった!力を入れければ閉まらなかった。
(回答) これまた、ベストな褒め言葉!
ボデイが奇麗だ。これ何もしてないそのままですよね!これが一番良いですね。
=>これこそ、ベストな褒め言葉!
交差点で、停車中に歩行者から「良いですね、大事にしてくださいね」
=>ベストな褒め言葉!、これ結構、数しれず!
交差点の信号待ちで、隣にクルマが寄って来て「良いですね、大事にしてくださいね」
(回答) これまた、ベストな褒め言葉!、これも結構、数しれず。特に左ハンドル車に多い。
などなど、多くの皆さんがコンテッサを知らなくなってしまったようです。50年近くの前のクルマ (2009年当時) が走ること自体が稀なことのようですが、そんなことと無関係に正しく歳をとっても元気に走っているのがこのコンテッサです。
しかし、ある種のコンテッサのマニアあるいは旧車オタクは結構、うるさい事を言うようです。その内容の多くは歴史的なものに基づくものでなく、個人の主観的なようです。多くの一般的なコンテッサやネット情報などでの裏付けの無い話が多いと思います。
まあ、とるに足らないお話しであります。温かいお言葉をいただける幸せなコンテッサであります。
この娘 (伯爵婦人) は、たくさんの思い出をつくってくれました。縁あって、2013年、群馬県に若い方に嫁ぎました。今でも140キロは余裕で巡航できるそうです。
(SE 2013.11.1)
(Refined 2021.3.25)