日野のレーシングカー:フォーミュラ - DEL Mark III


(IN WORKING)

1965年3月5日、日野自動車社内展示会

 この日の社内発表会では予てから製作中だった日野GTプロト (仏Alpine Engineering社開発のGR100ベースのスポーツカー向けのTOHCエンジンの正常進化型日野製エンジン搭載) の一号車、研究開発用に購入したクーパー (T72と思われる) の完成個体、そしてそれをベース&流用で日野コンテッサ1300の部品 (エンジン、ミッション、ブレーキなど) を盛り込んだDEL MKIIIが展示されています

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DEL MKIII vs. Cooper T72

 以下の画像は、ドライバー誌 1965年7月からのものです。これは事実上のデル・コンテッサ MK IIIAの1号車に間違いないと分析します。この画像を分析する限り、限りなくTHE CAR COOPER T72に近い構造をしているます。この個体のホイールはもちろんクーパー製が使用されています。

20200113 DEL 1 DR106507


 以下の画像は、CG誌 1966年6月号、”特集=第3回日本日本グランプリシリーズ” の “エキビジョン・レースの出場車” の “デル・マーク IIIA / IIIB <Del IIIA / IIIB>” からのものです。車両は川村選手とあります。デル・フォーミュラのフロントセクションが見える数少ない貴重な画像です。

 当時、デル・コンテッサの1号車と言われる個体がメディア (ドライバー誌 1965年7月号、CG誌1965年6月号) に詳報された際の画像を検証すると、以下の画像の個体とフレームの組み方が微妙に異なる様に見えます。その1号車の方が川村選手の個体よりもCoopler T72により忠実な構造に見えます。実に微細の違いではありますが号機の違いに何かの意味があるのかを考えると興味深いものです。

 この時点のこの個体はホイールは、1号車のCopper製に変わって米国 Huffaker engineeringGenie Corvairの専用ホイールのパターンのものでありことが判ります。このホイールには特徴的なDELのロゴが刻印されています。上記の一号車と言われる個体はCooperオリジナルのホイールが装着されています。ポイントは両者のホイールにPCDの違いがあることで、同じホイールが使用された日野GTプロト日野プロトJ494など含めて画像のチェックではありますが明らかに違いがあります。すなわち、Cooperのそれは100mm程度で、DELのそれは現物検証で日野コンテッサ1300と同じ120mmであることです。

196607 CG DEL MKIIIA Kawamura


 “THE CAR COOPER T72” とタイトルするサイト (http://about.minisport.com/cooper-f3-t72/) に綺麗にレストアされたT72が掲載されています。その中の上記のデル・フォーミュラと同じ様な角度からの画像です。

 特徴ある先進的なインッボード・スプリングをクリアに見ることができます。この個体はフェユール・タンクが一つだけですが、上のデル・コンテッサ同様に非対称に左右二つもつ個体もネットの中の画像で見ることができます。

COOPER F3 T72 coopert72inside 20191207


参考:Cooper関連

REF Cooper

(SE, 2015.7.4、Orginal}
(Added, 2017.5.16)
(rrefined 2019.12.5)
(Added 2019.12.7)

Hino Racer DEL MArk III


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