2023.8.13 ホンダ N600 vs. N360
先日、ジムカーナで知り合った若い友人からホンダ N360の整備データについて問い合わせがありました。
ボクは結婚した頃、ホンダ Z360 ATを女房用に所有していました。実に懐かしく、思い出多き、ハッピーなクルマでホンダイズムそのものでした。また、学校を出た後、静岡県に勤務していた頃、縁あってN600もドライブ、今でもその感覚は鮮明に記憶しております。
友人のためにデータ&書籍など整理しているとついつい読み入ってしまう中、思ったことは、ホンダはN600の設計をベースにN360を設計、あるいは販売時期からその逆なのかが気になりました。
自分的には、おそらくN600がベースと勝手に結論付けました。詳細なエンジン部品データを見るとそれぞれ固有なものがありますが、結構、多くが共通であります。すなわち、N360は、(日本市場向けの) N600のデチューン版ではないかということです。なにしろ、N600/Z600は世界中に輸出され、今でも多くの個体が存在し、多くの部品が流通しています。これも大いなる根拠であります。
しかし、もう一つ、N600の興味深いことに気がつきました。ピストン径が74mmであることです。これは直後に発表される1300シリーズと同じサイズです。ピストンリング (圧縮) も1.5mm厚と同じものです。と、いうことは同じ設計者?
74mm、これは、当時、ホンダに移籍した日野のエンジン技術者 (複数) が日野レーシングエンジンで確立したコンテッサ1300 GR100ベースのスクェアストロークの74mmピストンに遡る?誇大妄想?ピストンリングも1.5mm厚で同じ、なんて膨らんでしまいます。
実はその親にあたるのがアルファロメオ 1300のエンジン、これはオイルリング含め日野レーシングに流用可能です (検証済み) 。話が膨らみ過ぎ、これにて終了!エンジンなんて、どうにでもなるのですから…