CAR GRAPHIC 1966年2月号、これまた史実価値がある内容で表題にある「詳報:ホンダ F1 メキシコGP優勝」、そして「特集:1.5Lフォーミュラ1回顧」と全誌面の2/3以上を割く130ページ近くの特集です。
前半は、1965年に終了した1.5Lフォーミュラ1の歴史と歴代のマシンを多くの写真とともに解説しています。大排気量でなき身近に感じる小ぶりの好みのマシン、クーパーをはじめ各社の特徴・違いを食い入る様にみてしまいます。後半は1966年から新たに始まる3リッターについて各社の特徴について細部まで報告しています。
そしてホンダ F1 メキシコGP優勝、これは当時の日本の誰にも本当に日本の未来について大きな希望をいただいたものです。ホンダの並々ならぬ執念と努力の結果での快挙であります。
ここまで一つの号にまとめられた当時のCG誌のご努力は敬服するものです。個人的は自動車誌史上に残る最高傑作であるとともに最も歴史的価値ある一冊と断言します。また、誌面の1/3のほとんどを割いているのがFord GTを分析するものでこれも大変貴重な内容となっています。