2024.3.14 日野コンテッサ1300クーペのブレーキ – 本当に効かないのか? (10)

 問題点とその対処のその4ローターです。画像左上が新品 (リプロ) の状態です。厚さは正規の7mmです。しかし、新品でも一旦、使ってしまえば数百キロの走行でもが画像右上のサビが発生してしまいます。これは宿命です。
 そして一般的な使用過程にあるコンテッサクーペは画像左下のようにサビとともに表面が荒れてきます。グリコール系フルードの影響もあります。いずれせよ、使用限度:5mmと整備書にはありますがペナペナな感じであります。ローターそのもの素材が良好で削り代があれば研磨もよいでしょうが何しろ60年モノです。数知れず、加熱&冷却を繰り返されてきたのです。
 ベストなソリューションは新しいローターを作るということです。今では一品ものも難しくないでしょう。考慮すべき点は、古いローターに手を加えても良くはならないこと、また代替えを考えても人件費含むトータルなコストを考えれば、一品でも制作したほうがコスト的にもメリットがあると思います。
 全く同じものを再現するのも良し、すこし改良 (材質や厚みなど) を加えるのもいいでしょう。やる気があればできることです。なお、画像右下はグリコール系フルードに替えてシリコン系フルードを使用したもので、サビとは隔絶した世界となります。