2024.7.21 今更思うこと – 「工業化」って何なんだろう?

 「2024.7.1 日野コンテッサ1300クーペのブレーキ – 本当に効かないのか? (19)」で流用品をリサーチ、その中で「LD19」キャリパー (画像左上) 、説明では、初期のミニクーパーSと互換ありとのこと。さらにリサーチすると米国製と思ったら英国製、よく調べると当時の多くのクルマに共通の汎用品でした。アルファロメオでも使われてたようです。
 それならば50mmピストンの入ったローバーミニの12インチ用 (画像左下) の方がコンテッサ流用には現実的な選択と思うようになりました。これ以上は現物を手にする必要があるようです。
 当時の英国車や欧州車の多くが共通品をベースに最適化されているのです。この現実は、画像右のイグニションディストリビュータでも同様です。こちらについては作業中のエンジンに適用予定です。
 これらを考えると「工業化」とはなにか、欧州のものをベースに固有なものを作りたがる日本の方策に疑問を感じます。欧州車のモノづくりの奥深さを否応無しに学ぶものです。それは現代のソフトウエアベースのモノづくりの如く、ベースは確かなる汎用品その上の性能に合わせた機能の作り込みをしてるのです。