2024.7.31 日野コンテッサ1300クーペのブレーキ – 本当に効かないのか? (24 – 終わり)

 本シリーズ、開始したのが1月21日、およそ7ヶ月、ダラダラと思うがままに今日まで来ました。代替品の現物含めてリサーチを開始した昨年の夏前ですので約1年も経たということです。その間、色々勉強させていただきました。
 最大のポイントは、2月20日の (6) に記述した日野オリジナルの軽量さなどの良い点を留意することと考えます。そして対策の基本的なポイントは、4月3日の (14) に記述した通りです。ある意味では60年前の考え方や現物を使うべきかでもありました。
 改善&改良、改造について、6月9日の (16) にまとめ、それを原点に具体策を検討しました。最終的には、7月24日の (20) のようにキャリパー&ローターを既製品を流用することでまとめました。
 この最終案は実現の出発点にすぎません。現物をもって細部のすり合わせは避けて通れません。実際、7月30日の (23) のプロジェクトでも干渉を避けるためにキャリパーをちょっと削ったりしています。でもそのような過程が一番楽しいのかと思います。
 日本の旧車界はフォーム・フィット・ファンクションのような文化が浸透してないので流用品で対処することがまだまだ進んでないように感じます。「2024.7.21 今更思うこと – 「工業化」って何なんだろう?」で記述したように、英国など文化が根本から違い、モノの考え方も自ら思考して何とでもなるという方法です。最近、発見した英国の記事を紹介して本シリーズの完結とします。参照サイト:Jonny’s FLUX CAPACITOR