2024.12.13 我が家の図書館 (24) – CARグラフィック 1969年6月号

 CARグラフィック、1969年6月号、5月に開催された日本GPをフィーチャーした号です。日野自動車がコンテッサ1300やレース活動から撤退しても尚、その足跡をレース界に明らかに残していたことが理解できる内容です。
 その一つが頂点のフォーミュラカーによる’69 JAF GPです。コンテッサの足回りやミッションを活用したDELフォーミュラ沢田 稔選手:Shimizu F-JIROCHO DEL CHASSIS SPとして最新フォーミュラーと互角に走り、クラスIIIの2位を獲得しました。また、クラブマン (特殊ツーリングカー) では、コンテッサ1300クーペ須永 諄選手は、新時代のブルーバード510やカローラと戦いクラスIIの6位を獲得しました。
 また同号の4月に開催された「富士300キロレース大会’69ゴールデンシリーズI 300km」、北原 豪彦選手の北原スペシャル (クラスII出走) 号について当サイトオーナーは、日野プロト J494をベースにしたものと分析しています。
 以上ですが、同号には日野コンテッサ1300と赤い糸で結ばれたようなホンダ1300の詳細もあります。一冊の雑誌ではありますが、すでに市場から撤退し自ら史実すべてを消し去った日野自動車やその技術などが現物をもって未だ活躍していたことがわかります。歴史的に貴重な内容だと考えます。