2025.9.5 エンジニアリングとAI – Racecar engineering, September 2025

 定期購読している英月刊誌:Racecar engineerin9月号に「エンジニアリングとAI」と称した記事、AIの現状と課題、そしてその対処について報告されている。AIは簡単ではないこととまずは原理原則の理解や安全な活用について教育が必要なことを述べている。これは英国での競技者両業界の記事であるが設計&製造全般に当てはるものであり、また日本でも同様な問題が潜んでいる。以下にポイントを記述します。
エンジニアリングとAI (Engineering and Al)AIは敵ではない。万能薬でもない。AIは、まだ育成と活用が必要な新興技術であり、それは教育への投資から始まる。
現状1:AIは社会に様々な反応を引き起こしている。その潜在能力が未知数故であり、社会への影響を懸念する声がある一方で、使いやすさと社会への貢献を歓迎する声もある。
現状2AIを活用すべきかどうかという議論はもはや過去のもの、AIはすでに存在し、エンジニアリングと製造の現場に影響を与えている。
問題:投資が増加する一方で、システムの管理と拡張に必要な熟練人材が十分なペースで労働力に加わっていない懸念がある。問題の一因は、AIは既製品で簡単に購入できるものだという誤解が根強く残っている。
対処1信頼関係の構築が必要。交渉やチームのリーダーシップ、ステークホルダーとの信頼関係の構築。
対処2人間による監視層が必要AIシステムはデータに基づいて構築されており、データの収集方法やアルゴリズム自体に偏りがある。AIが私たちを誤った方向に導くリスクもある。データを理解する人材を必要とする
対処3体系的な教育が必要。データサイエンティスト、機械学習スペシャリスト、NLPエンジニアは、製造業やエンジニアリング業界の中核を担う人材へと急速に成長している
対処4スキルギャップの解消:英国では企業がAI導入をスムーズに開始できるよう、トレーニング、オンラインコース、そして資金援助を提供など取組が貢献している。
(以上)