2025.9.20 考古学な日々 (33) –古の部品 & 公道復帰10年、経年劣化修復プロジェクト (136) – シリンダーヘッドボルト、当時の設計?

 ここ数ヶ月、「プロセスもデータもない」代替品に頓挫しているシリンダーヘッドのボルト、色々、課題、原理原則、そして対策が見えてきました。
 当初、英国のクラシックメルセデスにある情報を元に解決可能かと思ったものの大きな間違いだったことが判明、それはメルセデスのそれは鉄のシリンダー&ブロック、コンテッサ1300はアルミシリンダー&鉄ブロック。膨張率が同じ単純なメルセデスと膨張率が異なるコンテッサは複雑なボルトの考え方なのです。
 コンテッサ以降の多くのエンジンは新たなテクノロジーとしてボルト&ガスケットの考え方が進化しているのです。これについては多くのメーカーやフォーラムをチェック、最終的にElringKlinger AG (ドイツ) の「Cylinder-head bolts in practice 」に至りました。
 問題はシリンダダー&ブロック共に鉄だった時代とその後の膨張率の異なる対策として新たなボルト&ガスケットになった時代の間にある日野コンテッサのヘッドボルトだったのです。どちらもそのまま応用することができないと言うことが分かった次第です。