2024.3.23 日野コンテッサ1300クーペのブレーキ – 本当に効かないのか? (13) 問題点とその対処のその6、ブレーキサーボです。ブースタとか倍力装置と呼ばれ、ブレーキペダルの踏力を軽減し、そのエネルギーにキャブの負圧を利用していることです。 現代のクルマでは常識の装置ですが、当時はほとんどのクルマはこのサーボがついてません。コンテッサクーペなどはとんでもない踏力が求められ、結構、多くのクーペが後付けで装着していました。画像のような林精鋼のニューバイカ (1960年発表) などのおかげて大幅に軽減することができたのです。 しかし、短所もあり、加速後の急ブレーキの際に負圧の激減によるサーボ不足で、時には肝を冷やす場面もあったのです。友人から譲り受けた「デルダンディツーリング」、ジーゼル機器の小型のサーボ、結局は気持ちが悪く外していましました。しかし、新潟で購入したクーペはそのような現象はなく、こちらはエンジンルーム、すなわち負圧発生源のすぐそばに小型トラック用の大型のサーボがついてました。 今では画像のような後付けのニューバイカは入手不可ですが、eBayなどでが英国のLucas製やイタリアのAlfa Romeo用がリーズナブル価格で入手できます。しかし、ダイアフラムなどは定期的なメンテナンスが求められます。最近では負圧の変化の問題は電動真空ポンプを利用して解決しているようです。EV系車両の進展でBoschのiBoosterのように電動式が一般的になりこの分野の未来は旧車にとって明るいようです。