2024.3.10 日野コンテッサ1300クーペのブレーキ – 本当に効かないのか? (9)

 問題点とその対処のその3、パッドです。画像の右上が当時のものです。暑さ&形状などがよくわかります。中央が、ブレーキ屋で古いベースプレートを生かして半世紀を経て制作したものです。
 左がご先祖のルノー R8 (アルピーヌ A110やパナールなども) のパッドです。同じ形状なのでコンテッサにも使用できます。ただし、構造上、厚みは画像からわかるように若干薄いです。当時、フェロードの日本代理店では「コンテッサ用」として販売してました。ルノー用は今でも国際的に多く出回っており実に適正な価格で購入可能です。
 画像右下は何年か前に友人から託されたパッド、使い果たしたのかバラバラです。おそらく再生した際の問題だと、またパッド部分も変なカットであり、疑問のあるものでした。最近も有名旧車ガレージで整備されたパッドで同様な異常を発見しました。いずれにせよ、画像のように適正な形状&材質かつ適正なプロセス&価格ですぐに再生できるのです。
 パッドの組付けで注意したいのが画像左下に示したブラケットとのクリアランスです。ルノーの整備書にはこの関係&調整含め懇切丁寧に書かれていますが、コンテッサの場合、さらって書かれているので見逃しやすい部分です、注意しましょう。