問題点とその対処のその2、ピストンとその内部の自動調整機構です。まずは固着の原因にもなるサビと汚れです。とにもかくにも工場出荷後の新車のごとく、綺麗にすることが必要です。
サビについてはグリコール系のブレーキフルードでは避けて通れません。汚れもピストンは車検など定期的にメンテされますが、その内部の自動調整機構はおそらく何年も手付かずで鉄の材質でもあり錆がはこびっています。ピストンの戻りが悪いなどの要因を発生させる可能性もあります。
いずれも綺麗にするほか手はありません。特にフリクションリングの動きに注意が必要です。規定のクリアランスの範囲で遊びがあることが必要です。また自動調整機構のフリクションリングの取付方向に結構誤りを見受けます。
この方向を誤るとエアが完全に抜けません。過去、自分のコンテツでも車検後にありました。また、やはり車検後の友人のブレーキのフィーリングですぐに断定、その場でバラしてみたら案の定、フリクションリングの取付方向が間違えていました。おそらく整備屋さんたちが原理・原則をちゃんと理解してないのでしょう。