2024.1.11 我が家の図書館 (5) – モーター毎日 1987.8、久保 正明さん (編集長) おそらくほとんどの皆さんが目にしてない書名「モーター毎日」、今、ネットで検索しても国会図書館に数冊の号が所蔵されてるだけです。雑誌として、あるいは社名:モーター毎日出版社も世の中から消え去っています。 1987年当時、編集長である久保 正明さんから連絡があり、長時間、お話をさせていただきました。チームサムライのピートさんからの紹介だそうで、当時の日野のレース車両などに花が咲きました。その内容が1987年8月号の誌面の一部となりました。 久保 正明さんは長い間、Auto Sport誌で60~70年代にその礎を築き、特に国外の競技情報をあらゆる角度で伝えてくれました。またBREのピートさんはじめその周辺の皆さんから多くの投稿を得ていました。 1967年日本GPの所謂「日野サムライ事件」を追求したピートさんとの「日本はまだ国際競技を開催できない」は氏のジャーナリストとしての真骨頂を感じております。実に多くの自動車関係の事象・課題を取り上げ、追求され、その渾身の作は我々読者に多くの真実を提供し、方向性を示唆してきました。 Auto Sport誌の編集長を何らかの理由で辞められ、その後の八重洲出版ではオーナーとの対立があり、追われたとか、モーター毎日誌はその後だったようです。孤高のモータージャーナリストだったのです。 その久保さん、上記の日野のお話の際に、氏とのお約束していました。しかし、その後、久保さんの訃報を耳にしました。約束も果たせず、線香もあげてないということに未だ未練と悔しさが残っております。そんなことを思う一冊です。