2024.1.3 我が家の図書館 (3) – CG 71-03、いすず・ツインカム・エンジン

 CAR GRAPHIC 1971年3月号、人それぞれですが個人的に忘れえぬ、あるいは史実価値がある内容の一つが表題にある「いすず・ツインカム・エンジン」と思います。
 「Gの主題によるバリエーション」、如何にもCG風のキャプションであるが、13頁と小ぶりではありますがその内容はいすゞのG系エンジンの発展を知るには圧巻です。
 いすゞ自動車も日野自動車同様に欧州からの技術導入、また少ない車種でも市場存在感がありました。ただ、日野と大きく違って、長期間にわたってG系エンジンを正常進化させ、長期にわたって個性ある車種をデリバリーし、多くのファンを魅了しました。
 OHVのG系エンジンの誕生から、OHCへの進化、そしてツインカム&レーシングへと頂上を極めるまでの過程をデータ/図/表/写真を駆使して分かり易く記述されています。技術資料に乏しいいすゞのエンジン、これ以上の内容はありません。整理されて、よく取り上げていただいたと感謝であります。
 日野コンテッサ1300クーペファンとして、GR100エンジンも取り上げてくれていたらと、しかし、それは無理からぬことです。なぜならば、GR100には系譜というものが乏しい、たったの一代かぎりの作品なのです。