03_基本的事項_メッキ_ポリッシュ:製作過程 – 旧車は走ってこそ! (2013年型新造コンテッサ)

メッキの目的

目的:

  • サビのリスクを減らす
  • 日常のメンテナンスを楽にする
  • 見た目感の向上を図る
  • 結果的にこまめに手入れをすることになる!

メッキ – 教訓!

メッキ業者にお任せはしない、仕上がり状態の指示が重要、そして重要な全体感

  • 画像はクラッチのフォークレバー、見ての通り非常に綺麗に仕上がっている。しかし、自分としては不合格であった。理由は他の部品含めて全体の見た目の統一感がくずれてしまうことだった。おそらくメッキ業者はよかれで腕をふるったと思うがそれは職人によりレベルや考え方が異なるのである。
  • これを経験に仕上がりを左右するバフがけはしないようにした。自分が下地の処理をすることで、出来上がりのレベルをコントロールできることが判った。貴重な教訓であった。
  • メッキはサビ防止やメンテナンスの容易性であり、この機能性を優先している。一点豪華主義のような見てくれでは二の次である。

メッキ – 過去レビュー (1977年作業)

40数年前のメッキの現状

  • 1977年に施したメッキ、その内容&結果は画像のとおり。一部、劣化したものは反省材料で、それなりの結果。「失敗」としたのは、再度やり直しとした。
  • 当初の目論見通り、日常の汚れは拭き取ればとれてしまうので日常の手入れが楽になります。またWD40液体フィルムなどの防錆剤による予防的メンテナンスは欠かせません。。

メッキ – 作業期間 2004年3月〜2017年10月

メッキ – 有色クロメート (2004年3月)

  • 有色クロメート、すなわち六価クロメートは耐食性に優れるが、RoHS規制対象の六価クロムを含有しているそうです。ユニクロメッキすべきだろうが、オールドスクール風の銀色に憧れ、局所的にボルトなどとのバランスであえて選択した。
  • 一般にメッキ処理は強度が落ちる。実際、その洗礼を受けた。最終的にメッキをしても使用しなかったものもあった。
  • 4枚目以降は組付けの状態、塗装とのバランスを確認した。実際、こんなものは外部から見えないのだが…

メッキ – クローム (2004年3月)

  • 所謂、クロームメッキ、すべての部品はおそらく見えない箇所であり、目的通り、サビのリスク軽減とメンテナンス性向上である。
  • 後輪のスエイバーは以前施した30年もの、時を経てもまったく劣化してない、目論見通りである。

メッキ – クローム (2005年11月)

  • エンジン回り、フロント足回りの小物部品。
  • いずれも外からは見えにくい部分、あくまでサビ防止とメンテンス性重視である!

メッキ – クローム (2008年8月)

  • B/CマスターのTilton 74用のアダプターやクラッチホースの2個1アダプターなど。自作品が多い。
  • ディスビューキャップのロックは折れがきついところは強度が落ちポロっと逝ってしまった。

メッキ – クローム (2012年11月)

  • ソレックスキャブ関係の部品がメインである。
  • また足回りの自作部品や新品のハブキャップ、そしてブレーキ周り部品。
  • この頃になるとダメ押しでこれもじれもと追加の処理が多くなってきた。

メッキ – クローム (2013年6月)

  • 作業も大詰めに来ると、取付ながらこれメッキしてないとか、他とのバランスで入れた方が良いと、さらなるダメ出しとなってきた。
  • 画像のように何でもないようなモノばかりである。やらないという選択肢よりもやって後から考えようという選択肢であった。とにもかくにもやるのだとう状態に陥っていた。
  • トーションバーの車高調整ボルトやクラッチリレーズシリンダーのホルダーなどすべてが外からは見えない部位ばかりなのである!

メッキ – クローム (2017年2/3/10月)

  • 2013年公道復帰以降、ステアリングギアボックスやシフトレバー交換の際に本プロジェクトの目的に沿ってクロームを入れた。
  • また、シフトレバーについては、支点部分クリアランス調整のための処置にもクロームを利用した。

メッキ – 全体感の例

  • エンジンルームの中で見られるクロームメッキも控えめで目的に沿った機能性重視である。

  • 多くは見えない部分に適用した。この面では昨今の旧車の見てくれ重視とは考え方がまったく異にする。

  • なお、本社の外観のメッキ類はバンパーにとつけたバックアップランプを除いてバンパー含め1966年当時のままである。バックアップランプのメッキは冒頭にあるようにあくまでサビのリスクを減らすためである。

ポリッシュ&クリーンアップの目的

目的:

  • 劣化のリスクを減らす
  • 日常のメンテナンスを楽にする
  • 見た目感の向上を図る、ただし、
  • よくある輝くようなものを目指すものではない!
  • 結果的にこまめに手入れをすることになる!

ポリッシュ&クリーンアップ – 過去レビュー (1977年作業)

40数年前のポリッシュの現状

  • 1977年に施したエンジンのヘッドカバーのポリッシュ。
    コンテッサ1300のそれはアルミ製であった。当時、多くの他車は鉄製であり、コスト高になるアルミを採用するOEMは少なかった。日野自動車の良心と感ずる部位である。
  • ポリッシュの結果は画像のとおり当初の目論見通り、日常の汚れは拭き取ればとれてしまうので日常の手入れが楽だが、定期的にはワックスやMothersなどのケアは不可欠である。

ポリッシュ&クリーンアップ – 作業期間 2006年8月〜2017年12月

ポリッシュ&クリーンアップ (2006年8〜10月)

エンジンスタータモーターのぷにオン部分のケース、エンジンに取り付けると磨いた大部分が見えなくなった!しかし、見えない部分こそが重要である!

ポリッシュ&クリーンアップ (2006年10月)

エンジンスタータモーターのぷにオン部分のケース、エンジンに取り付けると磨いた大部分が見えなくなった!しかし、見えない部分こそが重要である!

ポリッシュ&クリーンアップ (2006年11月)

後方マウントのラジエータの電動ファン取付のブラケット類、アルミ材の切出し加工後、表面を均一化&整えるためにポリッシュする

ポリッシュ&クリーンアップ (2006年12月)

電動ウオーターポンプ (EWP) のマウンドステー 、そしてB/Cマスターシリンダーの補強板
EWPステー、綺麗にすると音叉のようになる!

ポリッシュ&クリーンアップ (2007年2&7月、2008年7月)

ブレーキラインのMetering Valvesや前後分配のブロック、BCタンクの自作ブラケット、またアストンタイプのガスキャップの交換に伴うクリーンアップ…

ポリッシュ&クリーンアップ (2008年7&12月)

エンジンオイルラインの自作床下クランプ  。
長年使用してなかった14インチホイール用のホイールキャップ、表面の劣化が進んでいた!  Dupontの航空機用のケミカルを使用、表面が見事に復活した! 

ポリッシュ&クリーンアップ (2009年2月)

ウォーターポンプのボデーやエンジンヘッドのクーラントのアウトレットケース、そして「Hino」マークや品番の刻印などは目立つように丁寧に磨く!
ヘッドも全体をクリーンアップ程度だが磨き込む、これで後々のメンテナンスが大部楽になる!

ポリッシュ&クリーンアップ (2011年9&10月)

ソレックスキャブボデーのクリーンアップと磨き。
フロントライトのグリル、1966年時代の当時ものであるが磨けば汚れも綺麗に落ち輝きを取り戻す!

ポリッシュ&クリーンアップ (2011年11&12月)

ソレックスキャブボデーのクリーンアップと磨き。
フロントライトのグリル、1966年時代の当時ものであるが磨けば汚れも綺麗に落ち輝きを取り戻す!

ポリッシュ&クリーンアップ (2012年6&7月)

小物類の自作ブラケットのポリッシュ
Knight KM-120ホーン (純正) のバンパーへのステー (2個構成) とキルスイッチの取付ベース (シリコンでシールを作成)

ポリッシュ&クリーンアップ (2013年8月)

最終の追込みの段階、エンジンオイルキャッチタンク、20数年ぶりの汚れを落とし、磨く (左) 。ウインドウウオッシャータンクのポンプ内部分解掃除後のステンの金属部分の磨き (中) 。トランスミッションのオイルキャッチタンクのステーのポリッシュ (右) 。

ポリッシュ&クリーンアップ (2013年9月)

車検取得後、未処理の小物がメインに。キャブのアルミエアファンネル。Gコイルなど電装品の遮熱板など。
ラジエータキャップ、クロームメッキではないが磨けば綺麗になる!

ポリッシュ&クリーンアップ (2013年11月)

未処理の小物を継続。ギアシフト機構のダイキャストのブロック&シフトレバー。
ボデー周りのステンのモール全般、そしてドアノブドアハンドルなど内外装品。

ポリッシュ&クリーンアップ (2014年8&11月)

以下の画像はいずれも一般的な簡単なメッキが施された部品をポリッシュ、努力次第で画像のように表面が綺麗に整えられる!
電磁ポンプのブラケット、サブラジエータ用の高ナット、そしてバキュームアドバンサ

ポリッシュ&クリーンアップ (2016年2&3月)

公道復帰時はセダン用ミッションをブラストしてポリッシュ、この段階でFISCO用クロスミッションに切り替えを進めた。ブラストに替えて研磨ペースト3段階を経てポリッシュ。あくまで表面のクリーンアップである。

ポリッシュ&クリーンアップ (2016年5&11月)

ここまで来ると新規追加の部品とかダメ押しあるいはメンテナンス上の処理となる
追加したリア油圧サイドブレーキの台座。ソレックスジェットカバー、そしてワイパーアーム周り。

ポリッシュ&クリーンアップ (2017年1月)

バックパネルのミッションアクセスカバー、これはまだ道半ば、ダメ押し続く!
FISCO用ミッションに替え、鈴鹿用ギアレシオ組立へと、ケースのポリッシュ、終わりのない作業が続く!

ポリッシュ&クリーンアップ (2017年6/10/12月)

ステアリングギアボックシフトレバーの機能変更に伴うポリッシュのダメ押し、
インカーカメラのロールバーへの取付ブラケット制作、構成部品の処理を行う。

ポリッシュ&クリーンアップ – 全体感の例

20241005 Original
20251017 Recovered
20251024 Improved

ご注意 – Notice

  • 本サイトのデータ、すなわち代替品/使用可能品例 (プロセスも含む) は、当サイト・オーナー、また情報提供いただいた個人の見識です。それはフォーム・フィット・ファンクション (Form, fit and function) というレベルのメンテナンスに於ける互換性を意味するものです。実際の使用にあたっては,個人差が当然あります。それを理解した上でご参照・利用下さい。代替品/使用可能品例については、情報提供は歓迎するものです。こちらからお願いいたします(実名表記にて)。
  • 本サイトの知恵集Tips & Knowledgebase)に記述してある内容は、あくまで日野コンテッサ1300に関するアマチュアの経験です。自らの手を汚し自らのコンテッサをメンテナンスし自らドライブを楽しむアマチュアのみを想定しています。自車を他人に委ねておられる方、あるいはプロフェショナルの方は対象ではありません。これについてご意見のある方はこちらまで(実名表記にて)。