2025.9.30 考古学な日々 (34) -日本車の黎明期 – 試行錯誤の結果…「”go one size bigger.” 」

 ここのところシリンダーヘッドのブロック&ガスケット締結ボルトの歴史的経緯を含め、原理原則の理解を深めています。
 「Engine Series – The Straight Up on Sealing Heads」の中のレーシングメカニックの何か問題が発生した場合「go one size bigger、つまり「ひと回り大きいサイズにすればいい」です。その後は科学のもとに高性能化を図ってきたようです
 Oh!これだと思ったの我がコンテツ1300のGR100エンジンです。従前の900エンジンは祖先のルノーエンジンの若干の排気量アップで特にマス含めて大きな変更はありません。ところがルノーの技術を利用できなくなったGR100エンジン、排気量も50%増し、とんでもないマスの増加です。とにかく全てにおいてファットな作りです。
 それに比べてルノーR8のエンジンは実に軽量で実物を見てもスリムな作りです。おそらく日野自動車の技術者は強化するために「ひと回り大きいサイズにすればいい」の繰り返しだったのかも知れません。まだまだエンジンの科学が未熟だったと分析するものです。
参考画像:GR100後継の1,500cc試作エンジン、ヘッド周りだけでもさらに肉付けをしてるよう見えます!