当初、予定していた10月24日 (月) は、諸般の事情で変更して、金曜日の24日に整備工場に伺いました。
1970年半ばからお世話になっている工場です。何時もながらチリ一つ落ちてないフロアは気持ちの良いのです。この工場の良き伝統だと思います。
自分より年長の社長はまだまだ健在ですが、実際の整備作業は、息子さんあるいは若い従業員さんに代が変わってきています。
これはこれで良いことだと思います。自分のコンテッサは旧車であることは事実ですが、整備については特段の目でみることなく、普通のクルマとして接していただきたいのです。つまり、変なこともなく通常の整備で事足りるというのが目標で自分なりにそのようにケアしています。
コンテッサも若い整備士さんに普通に点検・整備していただくことが重要だと考えています。それにより、自分のような旧い考えあるいは目ではなく、現代の目線でいろいろ考えてくれるということです。それにより、こちらも勉強になるものです。
リフトがあるのはいいものです。久しぶりに下回りの全景をみることができました。およそ10年を経ますと結構劣化が目立ってきています。しかし、この下回り、組んだ当時からほぼ変化してないというのが自分としては正解だったのでは自負するものです。とにかく、ペイント、ブレーキのライン、クラッチのライン、燃料ライン、そして電気配線と、全て日野のコピーではなく、自分の考える通りに自分でコツコツと製作したものです。
さて、懸案のフロントブレーキの方効きです。さすがプロです。一発で原因発見です。右側のローターがヤケにテカテカだと、左のローターは作業グローブでこするとキュッキュッと音が出るもののが、右のローターは音もなくスベスベです。
原因は、ブリーダから漏れたフルード (シリコン) 、極微量ですが、それはローターの表面にこびりついていたのです。ブレーキクリーンで念入りにシリコンを拭い去る清掃をして一件落着となりました。
プロの整備屋さんの弁、実はトヨタのリヤのドラムブレーキに似た問題があるとのこと、それはシリコン系のグリスが新車で入っているのが、10年くらい経るとそこかしこに散って、それが目視できない状態でブレーキドラムにも付着して問題を起こすそうです。それをクリーンアップすることが大変な手間だそうです。
実はシリコン系のこの問題、グリスでは無く、フルードでも同じことが言えます。10数年前、シリコンに変えた際に、運悪く漏らしてしまった場合、シリコンがガレージの中、あるいは隣の部屋にも拡散してしまうことです。例えば、我が家のガレージの隣にある台所の床がすべすべになってしまうというとわかり易いとおもいます。後始末が大変なのです。
今回は色々、勉強になりました。帰路は手放しブレーキでもまっすぐ止まるようになりました。もちろん、踏み心地もパッドがちゃんとディスクをグリップしていることもダイレクトに感じられるようなりました。
専門家の意見や処方箋は大変参考かつ勉強になるものです。だから自分でいじってもプロに点検・整備お願いするのは改めて正解と感じました。