2017.2.26-27:松戸 伊勢丹 - 日本のヴィンテージカー
二週間前に松戸まつりのクラシックカー関係者から、急に声が掛かったイベントです。最初は目的不明、すなわち、誰が何のためにどうやって、などなどですが、知り合いなので二つ返事をオーケーしてました。
写真にもあるように、タイトルは「日本の日本のヴィンテージカー特別展示」、主催は伊勢丹松戸店で、目的は「第二回 春袷の会 (はるあわせのかい) 、年2度のお得意様向けイベントの支援だったということが直前に分かりました。はやい話が客寄せパンダ?のようなイベントかと理解しました。
二日間も現場に常駐して自車に注意を払ったり、期待されている来場者へのクルマの説明とか不可能ですので、希望者にはパーティションを設置するとあり、結果的にそれをお願いして搬入と搬出の時間だけの参加となりました。
さて、このイベントがお得意様にどれほどの効果があったのでしょうか?主催側は社のお偉いさんには評価されたとか、年二回やりたいとかの終わりの挨拶となりました。
個人的には、台数は少なくともそれなりの旧い個体 (しかも博物館の展示目的でなく、ちゃんと元気に走る!) が集結するので非常に価値あるものです。そのためには歴史観ある説明とかチラシとか、前宣伝をすべきと思うもので、それにはちゃんとした専門のプロデューサーが不可欠と思いました。それらはこのイベントの価値を大きく上げるものでしょう。
今回、主催側が参加者に委ねたそれぞれの来場者への安全管理 (特に子供達がドアに手をは挟むかと) とクルマのセキュリティ (ドア、ボンネット、燃料キャップなどを開けるとか、さらに乗り込んでシートに座るとか、細かくはボデーを試すように叩いたり触るなどイベントでよくある問題) についても、参加者任せでなく、主催者として如何に責任持つべきを考えるべきです。これがクルマでなく、例えば、美術品や工芸品だったどうでしょう。それなりの配慮があると思うものです。それはクルマであったもまったく同じものです。少なくともこの場は、旧車愛好者のギャザリングではなく、あくまで商業主義の一環としての行為であるのです。
2017.2.10:実に粋な切手が貼ってあった!
最近、米国eBayを通じ、SCCAの当時のステッカーを購入しました。
早速、ニューヨークの3番街と思われる専門店から送られてきました。
その封筒の切手を見ると、1948 Ford F-1、1953 Chevrolet、1965 Ford F-100がずらっと貼ってありました。どれもこれも実に良い色合いのカラーでそのイラストが素晴らしいもので驚嘆しました。
グーグルで調べてみると、USPSのサイトに、2016年7月のリリースのPickup Trucks Get U.S. Postal Service Stamp of Approvalのようです。CNN MoneyもPickup trucks honored on postage stampsとして報道されてました。
海外からのメールには時折、このような素晴らしい切手があるのが楽しみです。日本の日本郵便も年賀葉書に固執したり、通販まがいの営業をするパワーがあるならば、このような粋な商品を考えてもらいたいものです。
2017.2.8:たかがメッキ、されどメッキ
先月末にあがったステアリングギアボックス用のクロームメッキを今日、取り出してみました。
何時ものことですが、出す時の処理とメッキ屋へのインストラクションが肝です。素人ですので、中々強いことも言えず、結果的に (おまかせの) 妥協となります。
こちらはコストを下げたいのでとにかく薄くていいとしますが、メッキ屋は綺麗にあげたいので厚めの処理となってしまいます。まだまだ修行がたりません。
ところで取り付けてしまえばまったく見えないところに何故クロームメッキをするのかです。理由は簡単で綺麗に見せるのは二の次で、主目的はメンテの問題です。後のことを考えれば、メッキならばワックスなどを定期的に入れておけば錆びず、よごれれば吹けばよいのです。これがペイントだったそうは行かず、錆びの問題を常に考慮せねばなりません。それだけのことで、総合的にライフサイクルコストがもっとも安上がりなメッキとなる訳です。
2017.2.5:京都鉄道博物館の60’クルマ
昨年、2016年4月29日に開館した京都鉄道博物館、実はその10日後に早速見学する機会がありました。
特に鉄道オタクでもありません。昔から地元松戸駅でリアルたアイムに目にしていた9600、D51、D52など力強い機関車と再会したかったのが一つのきっかけかも知れません。
昔から博物館に行けば神田の交通博物館でも同じでしたが車載にあるいはフェリーに乗っかっているミニカーの中に日野コンテッサ1300がないかというのがパターンです。この京都でも女房ともどむ探しましたが残念ながらそこにはありませんでした。ちょっと滑稽な公道かも知れません。
ここでは、上の写真のように、ク5000形車載車にブル410X2、シルビアX2、GTBX2、トヨタS800と実に豪華な展示がありました。もう一台スペースがあるのでそこにコンテッサ1300をと、でもそれは無理からぬものです。
この文面を書く気になったのは、最近、FaceBookの当サイトオーナーのアカウントのあるお名前 (実は先のJCCAのイベントで再会、シルビアとトヨタS800のオーナー) が登場し、その方のアカウントをチェックすると昨秋、この博物館に訪問された様で、ブログにこのシルビアやトヨタS800があり、親しみを感じたためです。つまり、人間、誰しも同じ子をやるのだと。
ちなみに、今は無き、神田の交通博物館のどれかのフェリーなどに複数台のコンテッサ900/1300を見ています。今はどこかに捨てられたと推測します。また、船の科学館でも見た様な気がします。昔の写真をチェックしてみましょう。
2017.2.5:日野スプリント900の色
およそ10年近く前の2月に日野自動車のオートプラザに展示されているジョバンニ・ミケロッティさんの日野スプリント900の修復の依頼 (タコメータ回り) がありました。
その際に丁度良い機会ですので以前から気になっていたボデーのグリーンの当時のオリジナルからどのように違っているのかを比較することにしました。
写真中央の濃いグリーンの破片は、イタリアのミケロッティ社でペイントした際のオリジナルのカラーリングです。所謂、1962年のトリノショー、ジュネーブショー、そしてニューヨークショー、1963年の東京モーターショーで世界の多くの人々の目に焼き付け、感動を与えた際のボデー色です。
現状のカラーは1990年頃の展示目的の修復をした際に選ばれた色です。担当者によれば、時代も変わり新しいカラーリング、それも明るいのが若々しくて良いと、独断と偏見(?)の様です。個人的にその判断に苦しむものです。
色一つで目くじらを立てても何の得にもなりません。また、この個体が個人の所有であれば口を挟む余裕はありません。世界的に貴重な個体に対しての大メーカーの歴史観や文化が問われる部分だと思います。さらに重要なのはこの個体が走行状態であるかであり、残念ながら、まったく走る機能・能力は奪われております。
このカラーリングの修正とともに「走ってこそクルマ」であり、そうなるのを願うものです。おそらく莫大な資金と時間、そして新車作りにはないまったく異なる専門知識を求められるでしょう。