最近、縁あって手にした新品のピストンです。50数年前の日野自動車の部品です。と、言っても使えるのどうかは別です。理由は0.5ミリのオーバーサオズでピストンリングがないからです。またもし完全に全リングが揃ったにしてもピストンにあったサイズにボーリングが求められす。
それはともかく、いずれ捨てられる運命にあったもので可哀想だから少し腐食し始めていた部分などをクリーナップして綺麗にしてあげました。
画像のピストンヘッドにある記号、A,B,C,D、これが問題です。重量を表すものです。整備マニュアルによると’以下のようです:
- A = 244 〜 246グラム
- B = 246 〜 248グラム
- C = 248 〜 250グラム
- D = 250 〜 252グラム
当時の生産ラインでは、同じ記号、すなわちホボ同じ重量、2グラム以内に合わせたピストンを組み合わせエンジンを組んでいました。
画像のこのピストンを使うには、全部バラバラですからA記号の重量に加工する必要があります。最大8グラム程度の加工となります。
その昔、友人から頼まれたエンジン (以下の画像) の組立、その際にその方が持ってこられたピストンも同様に全部バラバラでした。画像で加工後の状態が見えると思います。