2020.8.29:真夏の3時間耐久レースTC1000 (2020.8.22)


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 気軽にオーケーしてしまったZummy Racing主催の “真夏の3時間耐久レースTC1000” 、実は心の中では自分に対して後悔あるいは疑心暗鬼してました。それは歳甲斐にもなく且つ猛暑の中で走って良いのかというものです。それは人様への迷惑以外何ものでもないと。。。でも人間は何歳になっても馬鹿なものです。

 前の週末には一応、クルマ (メガーヌ号) のオイル交換やフィルター清掃など最低限のメンテなど済ませ、前日の金曜日の午後は不要な荷物を出し、必要な機材を積み込む、そして何年もしてないワックス掛け&ガラス類の清掃までして、タイヤ&ホイールも久しぶりに清掃までする勢いでした。

 さて、当日の朝、筑波サーキットTC1000に向かいました。いつもの日野コンテッサと異なり、現代車のメガーヌ号 (エントリー名:ルノー メガーヌ 3 HB CVT) は静か、エアコンあり、オーディオ良しで実に安楽に現地に到着しました。

 我々のチーム:"マッシュムラムラ" は、ビ筑のHISクラスの仲間、マッシュことGinetta G4さんが組織、今年の監督にHonda S600さんと気心の知れたみなさん、同様にビ筑のVW up! のレディ、そしてビ筑の練習会の356のkim5tさん (今回はボクのメガーヌ号のドライバー)  、加えて自分他2名の計7名のチームです。車両:660 Honda Today、コペン、VW up!、そしてメガーヌ3に、それらの詳細はkim5tがブログ:真夏の3H耐久レース参戦!! (https://minkara.carview.co.jp/userid/754601/blog/44315777/) に書かれてるのでご参照ください。

 実はTC1000を走るの初めてです。しかもつい最近まで無精にもTC1000の存在すら知りませんでした。サーキットは浦島太郎みたいなもので考えてみれば28年も走行した記憶がありません。そこでTC1000についてサンクターボで41秒台の記録を持つkim5tさんのYoutube映像を繰り返し観てイメージトレーニングしました。とにかくこれは狭いサーキットだと思いました。

 そんな訳でいきなり走るにはよくないので当日のフリー走行枠 (20分) に申し込みました。すなわちバーチャルで学んだことをまずはリアルで歳老いた脳みそと体に全体感を叩き込もうというものです。得てして歳を忘れるのは危険なことではあります。やはり特に横、後ろのクルマを気を付けねばと、そんなこんだでやっぱり走るべきではなかったと後悔しつつコースに出ました。しかし、速い遅いは別として、アクセルを踏み込めばもろもろの不安はどこかに吹っ飛んでしまいました。

 フリー走行のもう一つの目的は、今回、必須の周回タイムのモニタリングのiPhoneに入れた "LapTrophy" が正しく働くかのテストでした。自宅周辺ではGPSの精度も良いのですが、カントリーなTC1000の環境は精度を上げる情報が少ないのでは危惧してました。しかし、結構、精度があることが分りました。下のテーブルのように、オフィシャル計測のタイムとの比較は満足できるものでした。これで行こうということになりました。申告タイムの53秒の走行感覚も掴むことができました。

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 さて、パドックをみると、すごい車両ばかりです。かなりがローダーで持ち込まれています。ナンバーのついた車両もとんでもなく改造されているものばかりです。おそらく競技仕様にもなってない且つ競技と無縁なのは完全ノーマル車 (しかもCVT) は我がメガーヌ号だけではないかと思いました。正にこれは "メガーヌ・ママチャリ号" であります。でも我々のチームは、軽自動車2台、小排気量&セミATのVW up!とこの真夏の3時間耐久レースの場では異色の構成なのでママチャリ号もありでしょう!

 以下はチーム "マッシュムラムラ" のスタート風景です。午前8時50分グリッドスタート、やや緊張気味のVW up!さんを全員笑顔で送り出しました!

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 我々のチームの各人の申告タイムは53秒が5人、54秒&58秒がそれぞれ1人と、他のチームの多くが40秒台に比べて、クルマ相応でのんびりムード、ただこの狭いコースで周回10数秒の違いがあるので接触には細心の注意、すなわち遅いクルマが如何に速いクルマにラインをゆずるかということです。我々メガーヌ号のドライバーは53秒の設定にしました。

 以下は冒頭のTC2000のDUNLOP GATEを背景にしたショットと共に我がメガーヌ号の気に入った画像です。DUNLOP GATEを背景にするのは大変なご苦労だったそうです、感謝!

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  以下は最終コーナーで10秒以上も速いクルマを避けるシーンです。FFらしくフロント左タイヤに負担を課しているようです:

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 車載カメラ (ReplyXD) の映像は以下のようです。電源をオンする時にヘッドレストにバンドで縛りつけただけなので角度がずれてしまったようです。確かに10秒以上速いクルマすごいですね。自分のクルマは何もノイズがなく何かグライダーでセーリングしているようです。時折、爆音のジェット機が突如後方からやってくるような感じです。また、iPhoneの小さなスピーカーから音楽がながれてるのも記録され、ただの設定の忘れですが。。。このクルマよほど静かなんどと改めて認識しました。中盤移行、不謹慎にもエアコンをオンにしてみましたがアクセルの開度が大きくなるのですぐにやめました。

 走行時にも認識してたのですが結構電子制御が効いているようでリヤの足回りから音を出しています。良い意味で安全方向に振ってくれてるのでしょう。危険回避のパワーダウン制御はありませんでした。

 ピットでのドライバー&車両交代風景です。マッシュさんのご用意いただいたトランシーバーやオフィシャルの計測機材も載せ替えです。こういうチームワークは良いですね!ピット上のASiA,ASiA...、これがあると日本でないみたい、どこか東南アジアの熱帯のローカルサーキットように見えてきます。画像のトーンもちょっとモディファイしてみました!

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 次は映像は、kim5tさん&メガーヌ号、そしてドライバー&車両交代風、kim5tさんドライブのメガーヌ号からマッシュさんドライブのTodayへの交代です。チームワーク良く、それぞれ仕事が結構あります!


 そして午前11時50分真夏の3時間耐久レースTC1000はエンド、最終走行担当の監督と三人のドライバーに耐えた660cc Today (K4GP仕様車) を全員拍手で迎えました。お疲れ様!、全員&全車、トラブルもなく走り切りました。iPhoneのLapTrophyによると、平均速度は68km/h、ということは全員でおおよそ180kmをこの狭い&タイトなコースを走り切ったことになります。この猛暑の中、クルマも人間もたいしたものだと思いました。

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 最後に記念のツーショット、kim5tさん、お疲れ様でした。

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 以上です。お陰さまで楽しい時間をすごすことが出来ました。チームの皆さん、またいろいろアレンジをいただいた監督とマッシュさんに感謝申し上げます。ありがとうございました。

 初めて走ったTC1000、これはこれで楽しい、各セクションが短いので忙しいですが、それなりに短い距離と時間でクルマの挙動などドライビングの勉強ができるコースだと思いました。また短さゆえの全開の時間が短いのでクルマには優しいコースと感じました。コンテッサでも走ってみたいと思いましたが、パワー&パンチのない個体には結構きついかなと。。。そんな感じです。

 最後に今回使ったiPhoneのLapTrophyのデータでが、データロガー的に結構な分析データが入ってました。

 以下はイベントごとのタイトル&ヘッダー画像です。平均速度:68km/h、マックスが106.3km/hとか、最速ラップは52.5秒、そして平均は59.12秒、これはお遊びの射撃タイムのピットストップが入ったので大きくなっているようです。

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 そしてラップごとのタイムは以下のようです。これは役に立つデータですね:

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 こんなデータも記録されてました。ラップごとのトレースラインです。でもこれはラフすぎて参考にはなりません。おそらく、グリーンが全開加速、他はなんでしょうか、よく分かりません。iPhone内のGセンサーを使ってるようです。お遊びでいいのかもと許せる機能です!:

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