2022.1 睦月 (むつき)


2022.1.28:松戸メガーヌ号誕生

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 所謂、『地方版図柄入りナンバー」です。松戸は後発で2020年5月から、公布が開始されました。以前から、筑波のジムカーナの場でも、人気があるとお話を聞いており、薦めらてもいました。そこでルノー・メガーヌを申請し、この日に野田の陸運局でナンバー変更してまいりました。

 久しぶりの陸運局、そう言えば、このルノーの名義変更、何年か前以来です。その際は販売の仲介をいただいたクルマ屋さんが予備検査を受け、自分の管轄の野田陸運局への提出書類は全部作成されていました。今回は、OCRシートなど含めて、ネットをチェックし、自分で作成し、陸運局での一連のプロセスを済ませました。やはり、緊張を久しぶりに体験しました。

 改めて松戸市の市の図柄入りナンバーをチェックしてみると、なんと後発の2020年5月開始の全国17地域の中で最多の登録車数だそうです。どうも図柄、桜と矢切れの渡し (テーマが松戸の風景) が人気みたいです。なるほど、そうだったのかと、自分も大変気にっています!

 さて、番号:46-69、これは引継ぎました。これは何なんでしょう!実が前のルノーも同じ番号にしていました。その内にお話ししましょう。では、コンテッサもこれに?と、思うものの、やはり旧い習志野ナンバーなので大切にしましょう!

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2022.1.20:日野 GR100エンジンの遠心ガバナー進角度

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 この画像は日野 GR100エンジンのディストリビュータです。そして表題の遠心ガバナーはポイント取り付けのベースの下に位置しています。

 そしてのその進角度は、日野の整備マニュアルなどによれば下の画像の様になっています。そこにある値は、その記述から横軸の「毎分回転数」は、ディストリビュータの回転数、つまりクランクの回転数ではその2倍となると理解しまし。そして縦軸の進角度はクランク角度ということなので、一般のこの種の表示のディストリビュータ の角度ではないことと理解します。

 実はこれをちゃんと理解するのに実に長い時間がかかりました。いずれにしろ、整備解説書を信用することにしましょう。つまり、日野のそれは、縦軸はクランクの角度であると推測します。

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 ということは、GR100エンジンの新角度は非常に小さく、3,800rpm以上の出力が必要となる部分でもせいぜい10〜12度でしかありません。おそらくこれには設計の裏付けがあるのでしょう。しかし、それを知るにはあまりにも旧い時代の話となります。

 で、よく考えると見えてくるのが、スタティックではないアイドル状態:650〜700rpmも進角度が大きな16〜18度 (セダンは10〜12度) と言う理由が理解できます。つまり、3,800rpm以上の回転域では一般的に理想の35度程度はないものの28度程度 (セダンでは22度以下) になると言うことです。

 コンテッサクーぺ (SUキャブ) が寒い時期にエンジンがかかりづらいという問題もこのアイドリングの進角度の16〜18度の大きさに起因すると長年考えています。10度前後にすると一発です。それとそれとして再度、これまた何故、こんな設計なんでしょうか!

 そこで、似た様なエンジンの遠心ガバナー進角度の表を作って見ました。ルーカスのミニなどの23D/45D、ルノーR8など比較して見ました。実は他にも色々比較したのですが、どう言う訳か、日野だけが遠心ガバナー進角度が考え方が違うと言うか特異な設計なのではないかと目下、大いなる疑問を感じております。

 つまり、どの様な走りの特性を考えたと言うことです。少なくとも当時の欧州各社は同じエンジンでの用途に合わせて、遠心ガバナー進角度をきめ細かに決めていたからです。日野のそれはセダンだろうが、スポーティクーペであろうが、はたまたトラック (トヨタブリスカも全く同じ) であろうが同じだったのです。この問題は現物検証も含めてさらに続けましょう!

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2022.1.14:ジャン・レデレ (Jean Rédélé) さんの生誕100年のルノー・アルピーヌ・イベント

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 数日前、FaceBookで参加しているグループ:ルノー・アルピーヌのCRAGI  - Club Renault Alpine Gordini Italiaの案内に次のようなメッセージがありました。

 それは今年の5月17日がルノー・アルピーヌの立役者、ジャン・レデレ (Jean Rédélé) さんの生誕100年になる訳です。イタリアでも日野コンテッサ1300をデザインしたミケロッティさんの生誕:100年を記念してのイベントが開催されています。ポイントは、両氏 (あるいは両社) はクルマの制作にコラボレーションしたことです。また、日野自動車のコンテッサにとっても切っても切れない赤い糸があることです。

 案内によれば、’アソシエーション・デ・アンシエンス・ダルパイン(AAA)、クラブ・アルパイン・ディエップ(CAD)CAUDクラブ・アルパイン・ファクトリー・ディエップがこの機会に団結し、氏の生誕記念日を組織し、アルパインのすべての所有者を集めてディエップ市のウォーターフロントでの大規模な集会を以下のように計画しているとのことです (抄訳) 。

  • 日時:5月28日土曜日と5月29日日曜日
  • タイトル:「JeanRédéléの100年間の1000のALPINE (1000 ALPINE pour les 100 ans de Jean Rédélé) 」
  • プログラムの内容:
    • 神話のALPINEとJeanRédéléの偉大なる作品の展示 (Exposition d’ALPINE mythiques et d’objets souvenir Jean Rédélé)
    • トリビュートイブニング (Soirée hommage)
    • JeanRédéléさん石碑での記念式典 (Commémoration à la stèle Jean Rédélé)
    • ディエップのパレード (Parade dans Dieppe)

 グーグルで検索すると、Exposition d’ALPINE mythiques et d’objets souvenir Jean Rédélé で様々な画像を見ることできます。

 『JeanRédéléさん石碑での記念式典』とはこの場所を言っているのでしょうか?ディエップの市内に入る際のラウンドアバウトで迎えてくれるジャン・レデレさんです。ディエップにとって、氏が如何に偉大なのか感じされる瞬間でもあります。

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 今年の5月はディエップのこのイベントに注目したいと思います。

 以下の画像は、冒頭の表紙のように、『Alpine : Des hommes : Des voitures (アルピーヌ、男たちとクルマたち)  』の中の冒頭のページです。ディエップのアルピーヌに関わったと面々とクルマたちを特集した貴重な内容です。

 ボクにとって、この書籍が重要なことは、その中に、日野自動車に関する記述が合計で3ページもあることです。これは別途、紹介しましょう。

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Chateau Musee de Dieppe (シャトーミュゼドディエップ) から見るディエップの街並み、
奥のグリーンのエリア:ウォーターフロントでこのイベントが行われるのかな?

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我が家のアルピーヌ (系) ガレージ、久しぶりに棚から出したら結構汚れていた!
自分のお気に入りは、ここには無い『A310 1600』だ。

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2022.1.9:日野 GR100 エンジン#334959

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 日野コンテッサのGR100エンジン、ブロックに334959を刻印された個体には興味深いのが多くあります。

 このエンジン番号:334959は、セダン向けのですが、基本的にブロック自体はセダンもパワーアップしたクーペ用も全く同じモノです。クルマに搭載する際の補機類の差だけとなります。頭の3で始まる55馬力のセダン向けか1で始まる65馬力のクーペ向けかであります。つまり、334959はセダン向け、そしてシリアル番号:34959となります。

 このエンジンの腰下をチェックすると以下の画像様な興味深い内容が詰まっています。クランクやコンロッドはポリッシュしたものが組み込んであります。航空機のそれの様であり、また、雲の上のホンダS6/8のエンジンの様の光景です。

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 このエンジンは1970年代の半ば、友人が都内の中野区の方から購入 (5万円だったとか?) したものです。下の「ドライバー誌」の右の画像にある「新品エンジン」そのものでした。本来はコンテッサクーペのスペアパーツと売り出されていたものを無理を言って、大枚の上積みをして入手したとのことです。

 さてこのエンジン、友人が当時所有していた「デル・ダンディ・ツーリング」に搭載しました。そのエンジンで箱根のターンパイクの10%の登りをトップギアで走ったのは今でも記憶しています。このエンジンは75mmピストンが組み込まれていたせいなのかもしれません。カムはノーマルなので返って低速トルクがあったのでしょう。

 この様なエンジンとは知らず、友人の「デル・ダンディ・ツーリング」は80年代に自分のものになり、スポーツキットのヘッドに換装したりして、大いにスムーズさとパワーと普通ではないフェラーリの様なサウンドを楽しみました。しかし、当時は中味がこんな素晴らしいものは知りませんでした。

 ある時期にオイルパンを外した際に驚嘆したものです。「デル・ダンディ・ツーリング」を手放す際もこのエンジンは手元に残しました。それから約20年、ここに来てチェックをしています。いつの日か、自分がわかっている欠点を修正して再度、走らせて見たいと思います。

 最後に、この#334959、履歴を辿ってみると、日野自動車内部にあったことが判明しました。と、いうことは誰がこんなクランク、コンロッドを造ったのか!?考えるだけで楽しくなります。

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2022.1.8:トリノ国立自動車博物館、ミケロッティの世界、開催延長へと

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 本サイトのBlog (8月5日) の「天才カー・スタイリスト、ジョバンニ・ミケロッティさんに関する書籍」に書いた、イタリアのMuseo Nazionale dell’Automobile di Torino (MAUTO、トリノ国立自動車博物館) ”の特別展、MICHELOTTI WORLD. 1921-2021 One hundred years of a designer without borders (抄訳:ミケロッティの世界、 1921-2021、国境無きデザイナーの100年) " 、1月9日閉幕でしたが、2月20日まで拡張するようです。これは朗報です!

 日野コンテッサ1300をデザインしたミケロッティさん、生誕:100年を記念してのイベント、各種メディアを見ますとカー・スタイリスト、ミケロッティさんの偉業を称えております。

 なにしろ2,000とも3,000とも言われる多くのデザイン、あのクルマも、このクルマも、といったような具合です。日本では多く知られたBMW2002アルピーヌA110、なにしろシリーズものも多くあるし、またメーカーとの契約で当時、公けにされなかったもの多々あるようです。

 このイベント開催に際して、トリノ国立自動車博物館から日野自動車にも出展協力の要請があり、コンテッサ1300クーペの原画2点 (以下にその参考画像) が貸与されたようです。インタビューなどでは美術品のように厳重な木箱に入れられて送られて来たと、日野自動車への謝辞を述べていました。

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若々しさを否応なく感ずるミケロッティ自筆のコンテッサ1300クーペのイメージ・スケッチ。
自筆のサインと共に日付が12/18/61とある。

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コンテッサ1300クーペのイメージ・スケッチ、ブルーのボデーにホワイトのルーフ!

 日野自動車保有のコンテッサ900スプリントやコンテッサ1300の実車の貸与について、メインの要望として博物館から日野自動車に打診があったものの、最終合意には至らなかったようです。会場の展示車の個体は実に貴重なものを見受けます。また、展示に際して、世界中の愛好者や企業から献身的な申し出があったとお聴きしております。この場に、世界の名だたるクルマと共に日野コンテッサもあったらと思った次第です。

 日野コンテッサのファンとしては、博物館に参上して、現場の雰囲気を感じたかったと思うものの、それは一個人にとって叶わぬ夢であります。博物館のホームページやネットの情報で楽しませていただきました。

 プレスカンファレンスの画像は以下のようにに、公開されています:


 以下は、参考までにMAUTOのサイトからの抜粋画像です。(詳細はMAUTOのサイトを参照下さい) :

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2022.1.5:新しい年を迎えて思う - Simple is Best!

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 最近、ビジネス上の課題について、コトの複雑さ (あるいは複雑にしたがる傾向) について以前に執筆した資料の問い合わせがあり、年始年末で時間的余裕があり、その中の肝となる "Simple (単純さ) " というものを再度考えてみました。

 執筆した資料に中では、Apple社のスティーブジョブズの "それは私のマントラ (真言) の1つであり、つまりフォーカスすることとシンプルであることです。シンプルなものは複雑なものよりも難しい場合があり、すなわちシンプルにするには、考えを整理するための努力が必要です。しかし、いったんそこに達すれば、山を動かすことができるので、結局それは価値があるのです”、そして、イタリアの博識家、レオナルド・ダ・ヴィンチは "Simplicity is the ultimate sophistication (シンプルさこそが究極の洗練である)" など引き合いに出しました。

 これらは複雑なものを克服した結果としてそのような言葉になったものと同感するものです。そして、12月の暮れ、有名な音楽家のショパンも同様な言葉を残してることを学びました。それは、

Simplicity is the highest goal, achievable when you have overcome all difficulties. It is simplicity...” 「単純さは最も高い目標であり、すべての困難を克服したときに達成可能です。....

 おそらくこれは、例えば、ピアノなど練習に練習を重ねてすべてを学んだ結果なんだと理解します。競技スポーツ選手も同様であらゆる引き出しを持つために訓練に練習を重ね。本番に勝負では、如何なる場面でも体が自動的に反応して、戦えることとなるのだと思います。

 素晴らしいですね。人間、いつになっても、精進が必要だと、それも "Simple (単純さ) " を目指してと、自問自答をしております。趣味としてのジムカーナもまったく同じ、普段のクルマいじりもディスクでの思考作業も全く同じと考えます。何事も鍛錬あっての結果しかないのです。

 しかし、最終的には、現実論として、理論物理学者のアルバート・アインシュタインは、"ものごとは出来得る限りシンプルにすべきだが、シンプルすぎてもいけない。" と最高の言葉を残しています。これは疑いの余地もありませんが、いずれせよ、シンプルなのが最善であります。

 本年も日野コンテッサ1300クーペ共々よろしくお願い申し上げます。

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