2022.3.31:日野 GR100エンジンの遠心ガバナー進角度 (その2)
先の1月に、2022.1.20:日野 GR100エンジンの遠心ガバナー進角度に書いたように、日野コンテッサ1300 GR100のディストリビュータ の遠心ガバナーの疑問です。
つまり、高回転域で定説の36°と言う進角へのコンテッサ の対応です。また、これまた、一般に言われている、エンジンの始動が可能は進角に設定する、それは10°以下だということです。
コンテッサはどうでしょうか?
その後、検証のために、いろいろ、似たような当時の4気筒エンジンのリサーチをして以下のようなことが判明しました (抜粋):
- 日野コンテッサ1300 (DENSO 29100-063-1)
- 開始 (ガバナーの動作開始):0° at 1000 ~ 1400 rpm
- 中間 (セカンダリースプリング動作開始):2.5 ~ 4.5° at 1800 rpm
- 最大 (これ以上は無しの最大進角):10 ~ 12° at 3800 rpm
- 推定最大進角 (アイドル時のイニシャル進角を加えた):セダンは、22°、クーペは、28°
- VW 1302 & Super Beetle 1600 (Boche113 905 205 AM)
- 開始:0° at 1000 ~ 1200 rpm
- 中間:12 ~ 16° at 2200rpm
- 最大:22 ~ 25° at 3800 rpm
- 推定最大進角:31°
- PORSCHE 912 (Boche)
- 開始:0° at 700 ~ 900 rpm
- 中間:12 ~ 18° at 1400rpm
- 最大:27 ~ 33° at 3100 rpm
- 推定最大進角:35°
- Mini Cooper S 1275 (Lucas 23D4)
- 開始:0° at 650 rpm
- 中間:12° at 1200rpm
- 最大:30° at 5000 rpm
- 推定最大進角:36°
- BMW 316 (1975 -1982) 以下は、イニシャルの進角を加味した進角 (ガバナー単体での最大進角:36°)
- 開始:8 ~ 14° at 1000 rpm
- 中間:25° at 2000rpm
- 最大:40 ~ 46° at 4500 rpm
これを見れば、確かにコンテッサ1300のガバナーの進角は小さく、幅も狭いということになります。また、アイドルの進角、特にクーペは異常のごとく高いものになっています。それに比べて、コンテッサ 以外の車両の定説である35 ~ 36°であること、また始動時の設定が10°以下であることが明確です。中間点の進角についてはそれぞれの設計者の考え方あるいは車両の味付け、カムのプロファイルその他諸々含めた包括的な要素の結果であることは間違いありません。
これが良いのか、悪いのか、議論が必要です。また、日野自動車の当時のエンジン設計者は、GR100エンジンにどのような性格を望んでいたのでしょうか?
2022.3.27:桜、あっと言う間に全開か!
松戸ナンバーにも描かれているように、松戸市のシンボルは、画像にあるように、矢切の渡し、本土寺のあじさい (右下) そして常盤平の桜 (左上) です。
昨日の天気予報の桜情報は東京は本日、3月27日 (日) に開花 (満開?) と言っておりました。
二日前、何時ものウォーキングコースもまだ開花していませんでした。
しかしどうでしょうか、同じところを昼前に歩いてみると以下のような状況になっていました:
桜というものは、あっと言う間に開花するようです。素晴らしいですね。昨晩の雨風の後に一気に花開いたのでしょう。
そこで、数ブロック先の卒業した小学校の桜をチェック、BINGO!、実に見事の開花ぶりです。早速、コンテッサを出して画像に収めました。近所の方が来られ、昨日は咲いてなかったとか、やはりこちらも昨晩の雨風を我慢して、今朝、開花したようです。
やはり、桜って良いですね、日本人の心の原点なんでしょう!
2022.3.26:古の知恵 - ショックアブソーバーの支点
最近、LINEつながりの友人のIntermeccanica 356のオーナーさんとKONIのショックが話題になりました。
その彼は最近、ビルシュタインのガスショックからKONIのスペシャルDのオイルショックに替えたそうです。国内のVW系専門店から購入したそのフロント用がKONI 80-2275だったそうです。
エッ、2275!即座にピンと閃き、それは我がコンテッサにも適用してきたものです (参考:ショック・アブソーバ - 実践編) 。冒頭の画像がそれです。
それは、今では日本で入手困難ないすゞジェミニ PF60のフロント用に販売されたものです。欧州では同型のオペル/GM車用として今でもネットで検索でき、多くのところで在庫しているようです。
おそらく国内のVW系専門店は、伸ばし/縮めた際の寸法が合うので販売しているのではと推測するものです。この2275がVW系 (ローダウン) に適切な減衰力かは別として、今回、話題にしたのはショックアブサーバーの下側とシャシーの位置関係です。
教則本 Advanced Race Car Suspension Development (By Steve Smith) を理解すれば、図のように出来る限りボールジョイント、つまりスプリングなど荷重を受ける部分にショックアブサーバーの支点を結合するということになります。さもないと、様々な問題 (バイブレーションなど) が発生するそうです。
では、我がコンテッサはどうなっているかということです。右の画像はサムライ・コンテッサのリヤサスであり、ショックアブソーバー下部取り付け部は1インチ (25mm) 程度、外側にずらしています。
その理由は正に上記の適切な支点の場所であり、スプリングの中心と一致するようにスペーサーが入れられています。これはBREに改造された数多くの中の一つです。
なるほど、すごいですね、コンテッサごときでも米国のレーシングチームはこのようなことをしているとは!話に聞けば、このような教則本に忠実でない部分は、日野自動車からコンテッサを受け取って、その実車をチェックしてすぐに修正、それも最初の数週間の出来事だったようです。
今回のKONI 80-2275の談義でこのようなことを改めてレビューしました。BREが進めたこのような教則本に忠実でない部分についてほとんどがその後のコンテッサ には反映されていません。残念なことですが、55年以上前の「古」であります。
2022.3.20:週末の作業 - MONZAマフラー
DAY 1 (土曜日) :
我がコンテツ、ボンネットやルーフなど上向き方向のボデーの表面を触ると結構、ざらついています。これはいけない、もうかなりの間、ケアをしてない、ワックス (固形) もおそらく1年半くらいはサボっています。
早速、タオルで表面をクリーンアップして、手持ちのSoft 99、かなり硬くなっており、ヒーターで柔らかくして、ワックスがけをしました。画像ではわかりませんが、やはり、綺麗になったは良いなと、どこかにドライブしたい気分になるのは不思議なものです。
DAY2 (日曜日)
静かなマフラーも良いですが、抜けの良いものにと、禁断症状みたいなものでしょうか、昔、使用していたMONZA (80年代のPACESETTER社製) マフラーに換えました。
このMONZAマフラー、40年前くらいに購入、完全なビンテージ、しかしスチール製です。やはり音が温かくて好印象です。
2022.3.6:人車共OH中 - ルーチン作業 -下回りチェック&クリーンアップ
先週のビ筑 2022年シリーズの初戦から1週間、この日はいつもの様に下回りのチェックとクリーンアップです。寒い冬から抜けて年寄りには大分作業環境の良い陽気になって参りました。
当日は雨も無かったので下回りは汚れを拭く程度で実に楽な作業でした。何時もの様にボルト類には液体シールド (Fluid Film) を軽く施しました。よくあるプラシーボではありません。何時迄もボルト類のオリジナルなメッキの光沢を保っています。
今回、久しぶりに ”Bcak to the Compu-Fire DIS” にあるようでオールドスクールから脱して、ついてにタイミングも変えた訳で、再度、タイミングをしっかりと点検しました。ついではInnova 5568 タイミングライトのワイヤ類の取り回し面倒で邪魔だったドエル測定用のワイヤをターミナルを介して切り離しました。これで際行政が向上します。
なんだかんだで、1日の時間は短く、あっと言う間に午後の時間になってしまいました。