実に時間がかかっているプロジェクトです。エンジン腰下の機械加工、一昨日 (5/7) 、内燃機屋から加工完了の連絡があり、昨日 (5/8) 夕方、ピックアップしてきました。
今回、あずけたブロックはキャップの歪みが小さく、画像のような測定値 (フライホイール側を基準に、-1/-2/0/-2) だったようです。これは3/100が限度でそれを超えるとアウトだそうです。一応、2/100程度に収まっていたようです。最初のブラックのブロックは最大8/100もあったのです!
さて、今回、加工が完了した部位&部品は以下の様なものです:
長年、懸案だったトルク型のワンオフクランクシャフトのリファービッシュ、表面はかなりの研磨で見違える様綺麗になりました。使用にはもうちょっと細かいところを手をいれなければなりません。このクランクの長いリファービッシュプロセスは別途書きましょう。
コンロッドです。以前、時間をかけてポリッシュしたコンロッドはブラックのブロック同様にキャップ (ビッグエンド) の1/100mm単位の歪みで使用却下となりました。こちらのものはチェック合格でした。スモールエンドのピストンピン、日野ピストンに変えて日産のピストンに合わせてブッシュ (リン青銅、1mm厚) を新造しました。これから表面の鋳造肌を綺麗にしなければなりません。再度、根気 (根性?) のいるプロセスが待っています。
日産のピストン (A12用、STDの73mm) 、それに合わせてシリンダーライナーも加工しました。クリアランスはいつものように若干多めです。今回のこのライナーは温存していたスポーツキット (72.2mm) の未使用品を奢りました。やはり、表面が綺麗な無垢な感じは良いなと思うものです。72.2mm -> 73mmの加工、切削量も少ないのでコストもそれなりに (と思う) 、すなわちコストを考えての選択なのです。
さて今回のチャレンジ項目です。GR100エンジンの長年の懸案事項、クラッチカバー、50年以上前の工業製品を使う (あるいは酷使する) のも気が引けていた部位です。いくら新品があってもと考えてしまう部分です。そこでやってみてから考えようと何時ものコンセプトで他車 (今回は、Miata NA 1,600cc用) のものを流用することにしました。
56年前販売のコンテッサ のフライホイールに現代のクルマのクラッチカバーが取り敢えず付きました。この先、最適な動作などもう一工夫必要、ちゃんと機能するか楽しみです。イバラの道が待っているかもしれません。
以上です。これは楽しみなのか、苦しみなのか、いつものことながら判らなくなります。良いことだけを見つめ、先に進みましょう!